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同窓会 【官能レベル】★☆☆☆☆

純愛

元ネタはこちら→https://huroku-ch.com/1014

YouTubeはマイルドな表現になっています

同窓会

私は今長く付き合ってる彼氏とデート中です。彼氏のトイレ待ちの間に、あるLINEが届きました。

「あ、同窓会のお知らせだ。」‥‥今年も見つからなかったな‥‥

私の名前は友美。2年に1回開かれる同窓会開催予定の連絡でした。

そのLINEの内容には、追記がありました。

「ん?」

“正人が見つかったから、絶対集まれ!”

「え!?」

私は、そのメッセージを見た瞬間涙が溢れてきました。

彼に逢えるんだ。やっと彼に‥‥‥

「正人くん‥‥‥」

正人くんと私は九州の田舎で、生まれた時からお隣さん。小さい時から兄弟のように一緒に育った仲の良い幼馴染でした。

彼は気が付けば私の後ろにいて、後ろをついてくる弟みたいな男の子でした。

ものすごく仲が良くて、いつも一緒だった。

思春期になる頃には、私は正人くんが好きなんだって気付き始めていました。

自惚れでなければ、正人くんだって私のことを‥‥なんて思っていた頃です。

そう、あの事件が無ければ。あの事件がなければ私たちは、絶対に離れることはなかったと思う。

私にとってあの事件での出来事は人生にも影響するくらい後悔の固まりでした。

どうしてあの時、私は正人くんにもっと寄り添ってあげられなかったのかと。

ずっとそばにいて、彼の味方になってあげられるのは私しかいなかったのに。なのに、中学生の私にはどうしていいのか分からず会わないように一線を置いてしまいました。

控えめだけどいつも明るくて優しい正人くん。お父さんが起こした事件で彼はどん底に落ちてしまいました。正人くんが悪いわけじゃないと私はちゃんと分かっていたのに。

でも私は何も声を掛けられず、さらに会うことすらお父さんたちに止められました。そしてそのまま会えないまま、正人くんはあの町から去って行きました。

あの時の私はまだまだ子どもで、探すことすらも出来なくて、どうしていいのか分からなかったのです。ただただ、悲しかったのを覚えています。

正人くんは、世話好きなお父さんと、優しくてお人好しなお母さんとの3人家族。

だけどお父さんは、お酒が入ると昔から気性が荒くなる人でした。

あの日、酔っぱらった正人くんのお父さんはある事件を起こして、逮捕されてしまったんです。

田舎なのですぐに噂は広がり、それから正人くんちへの村八分は正直酷かったんだと今は思います。

新聞記者などがたくさん取材に田舎にやってきてました。

テレビで流れるたびに、話をするなよと親に止められる。

テレビや新聞は、過去の正人くんのお父さんの話を誇張して報じたりしていました。

次第に貼り紙や落書きをされたり、ゴミも投げ込まれていました。

そんなことしちゃいけないのは分かっているのに、子供だった私は何も言うことが出来なかった。そして私たちの町は、正人くん一家を町から追い出したのでした。

正人くんとお母さんは、夜逃げ同然みたいにある日忽然といなくなったんだ。

正人くんが居なくなってからクラスのみんなも冷静さを取り戻しました。

正人くんが悪いわけじゃないのに、けど時すでに遅しとはまさしくこのことだよ。

それから数年が経ち私たちは大人になってからやっと正人くんの置かれた状況を考えられるようになっていました。

みんなから白い目で見られ続けるわ、メディアからは追い続けられるわ、親たちから会うなと言われるわ‥‥。

でもね、もう私たちは大人になった。もうあんな間違いはしない。

だから高校卒業後からみんなで正人くんを探していたんです。

そして30年かかってやっと見つかったんだ。

「友美?」

「!あ、ごめん」

私はデートしていた彼氏に呼ばれました。

どうやら正人くんのことを考えてボーっとしていたみたい。

「いいよ。それより来週どっか旅行行かないか?」

来週‥‥彼氏の誕生日だ。そして、さっきLINEで届いた同窓会の日だ。

私はたった一通のLINEで、30年会っていない正人くんと彼氏を天秤にかけてしまっていたんです。そして答えもあっという間に決まっていました。

「近場の旅館でも―‥‥‥」

「ごめんね雄ちゃん。私、一緒に祝えない‥‥‥」

「‥‥‥」

「ごめん‥‥‥」

同窓会当日。私は仕事で少し遅れていました。

久しぶりに逢える大好きだった正人くんだから、なんだかいつもよりオシャレに時間を掛け過ぎてしまいました。

正人くんはどうやら私と同じ大阪にいるらしく、家を出てからも、電車に乗っていても、ドキドキと胸を高鳴らせずにはいられませんでした。

電車を降りて5分後、同窓会会場の居酒屋が見えた時、居酒屋のドアの前に、正人くんがいました。

あぁ、どんなに大人になっていても、数十年会わなくても、正人くんだと分かりました。

あれは正人くんだ。

私は、居酒屋に入るのを躊躇している正人くんの隣に立ちました。

「‥正人くん。久しぶり!」

昔と変わらない正人くん。私はどうかな。

お祭りの太鼓のような鼓動が響いている私の胸の中。

30年ぶりの再会に私は、子どものようなドキドキ感を覚えていました。

「・・・友美ちゃん」

その時、居酒屋のドアが中から開きました。

顔を出したのは卓也くんだ。

「おー正人、変わってないなー。早く入って!」

「お、おぉ」

なんだか入りづらそうにしているのがよくわかりました。こんな時こそ私の出番だ。今なら寄り添える。

「正人くん。待ってたよ。入ろ!」

私は今までの人生で最高の笑顔を作れたのでないかと思えるほど、心からの笑顔で正人くんを迎えられました。彼に会えることをずっと待っていたんだと。私は正人くんを今でも本当に好きなんだってかみしめました。

中に入れば、同級生18人全員がいました。

「おー!正人だ!!」

「なんだなんだ正人ー。元気だったかー!!??」

「早く座れよ主役!!」

みんな、思いのたけをぶつけるように誘いこむ。

最初はおどおどしていたけど、正人くんは少しだけはにかんで輪に入っていきました。

みんなが席に座ると、卓也くんは代表して立ち上がる。

「あのさ正人。あんときは‥‥ごめん。お前が悪いわけじゃないのに、あの時声をかけにくくて」

「いや、そんな‥‥」

「みんなで話したんだ。絶対正人を見つけて謝るんだって。もうガキじゃねーんだし、自分の言葉で言える年だからさ。だから、ごめん」

卓也くんは頭を下げた。

すると他のみんなも各々言いながら頭を下げる。

もちろん私も例外ではない。

「いいよみんな。そんなことより‥‥よく俺だってわかったな。あの写真で」

そう、正人くんを見つけたのは本当に偶然だった。

最初に見つけたのは卓也くんだ。

たまたま卓也くんの会社の取引先のHPを見ていると、親睦会の写真が公開されていた。そこに正人くんが映っていたのを卓也くんが取引先にお願いして連絡を取ってもらったんです。

「‥‥俺、こんな幸せなことってないわ‥‥」

「なぁ、親父さんと母さんは‥‥元気なのか?」

「‥‥‥俺、あれから大阪に来て母さんと一生懸命働いたんだ。そして賠償金をやっと完済したんだ。けど5年前に親父は死んで、一昨年に後追うように母さんも死んだ。だから‥‥俺、本気でみんなに会えて嬉しいよ。ありがとう‥‥‥っ」

正人くんは涙している。ありがとうはこっちのセリフだよ。

同窓会に来てくれるとか、嬉しくて私まで泣けてくるからね?

それからは中心になってみんなで楽しく、あの頃に戻って会話が出来た。

あぁ、私たちみんな‥‥今心から笑ってる‥‥‥。

あれから同窓会は盛り上がるも、田舎町にいる人たちが大半だから、帰りギリギリの新幹線に乗るためにバタバタとお開きになってしまった。

その間一瞬目を離したら正人くんを見失っていました。

彼と話したくて、触れたくて、確かめたくて‥‥私は彼が歩いて行った方向を探しました。

彼は居酒屋の隣にある近くにある公園にいました。

その姿に私は懐かしさを覚えました。

だって昔よく、お父さんとお母さんが喧嘩したときに必ず公園のブランコに逃げ込んでいたから。

変わらないね、正人くんは。

「正人くん」

「あ、友美ちゃん‥‥」

「ふふ。変わってないね。昔も公園のブランコにいたもんね」

「‥‥あぁ。」

「あの時は‥‥ごめんね。寄り添えるのはあたしだったのに‥‥何も出来なくて、何も言えなくて」

私は少しだけ震えていました。この気持ちを伝えていいのか。

「あのね、正人く‥‥‥」

私の思考回路は止まりました。

私たちの前に、私の彼氏が立っていたから。

「友美。誰それ」

「ごめんね。私、ほんとうは‥‥‥」

「いいよ。友美が俺に本気じゃないって気付いていたからさ」

「え‥‥‥」

「いいから。じゃ」

大人だ。こんな私を許してくれたんだ‥‥‥。

「友美ちゃん?大丈夫か?彼氏だろ?」

「正人くん」

私の顔を覗き込んだ正人くんに、私はキスをしました。

軽く触れるだけのキス。

「私、ずっと正人くんが好きで、ずっと待ってた‥っ。正人くんにその気がないのは知ってる。けど、あの頃からずっとずっと正人くんしか見えないの!!」

「正人くんが見つかったって聞いて、もう何も考えられなくなったの」

「‥‥俺も好きだったよ」

私たちは見つめあって、もう一度キスをしました。

正人くんの大きな手で包まれて、深く、深く、舌を絡めて、気持ちが良い。

ちゅく、と水音が聴こえて来てさらに興奮する。

そのまま止まらなくて、私たちは求めあうことになりました。

人がいない公園なことを良い事に、私は正人くんの胸に身体を預けました。

「んっ、は」

何度も何度も噛みつくキスは深くて息が上がる。

息を整えようとするけど、それを正人くんは許さなくて唇をむさぼった。

首筋に舌を這わせられると、身体が大きく跳ね上がる。

つーっと耳から鎖骨まで線を辿られれば、私はもじもじとしてしまいました。

ブラウスの上から勃起した胸先をカリカリとかかれたら、さらに感じてしまう。

「ひゃ‥」

正人くんの舌先はだんだんさがってきて、今では胸まで‥‥。

舐められながら、もじもじに気付いてスカートをめくられて、いいところを刺激してくる。

ゆっくりと丁寧にクリトリスを撫でられれば、私はあっという間にイってしまいました。

「友美ちゃん‥‥」

「いい、よ。誰もいないし‥‥」

その言葉を合図に、一気に挿入された。

「んっ、ああぁあ、」

「せま‥い。大丈夫か?」

「大丈夫、、、それより嬉しい」

「正人くん、、、」

「・・・ずっと一緒にいてくれる?」

「ああ、ずっと一緒にいるよ」

私たちはその日、年甲斐もなく何度も何度も誰もいない公園でお互いの体温を感じあって溶けていきました。

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