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義父との旋律(官能小説版)

禁断の関係

義父との旋律

元小説はこちら → https://huroku-ch.com/591

「あなた大変よ。お父さんが倒れて病院に運ばれたの、すぐに来て」

連絡して30分後に夫が返事をしてきた。

「親父まだ生きているのか? 後はお前に任せる」

その返事に直子は、怒りを通り越し何の感情もわいてこなかった。もうこの人は落ちるところまで落ちたようだ。実の父親が倒れても人任せ。幸い大したことが無かったにしても「まだ生きている?」なんて聞くような人間がこの人の息子だとは考えられない。私も自分に正直になろう。今まで夫のためにと尽くしてきたけど、それももうやめる…。もう夫への罪悪感はいらない…私への愛はない…実の父への愛もない。私の本当の幸せに目を向ける。幸い健三は大事には至らず、数日で退院した。

それから数日後、直子は健三の部屋へ向かった。もう夜も更けって健三は寝ているだろう。
和室の襖をそっと開けた直子。布団の中で眠っている健三にそっと歩み寄り、枕元で座った直子はそっと健三の頬に触れた。
(…あなたの息子は、実の父の体調が悪くても遊びを優先する男…なのですね…)
スーッと指先で健三の頬をなぞった直子は、そのまま顔を近づけゆっくりと健三の唇にキスをした。


ゆっくりと健三の唇を吸い上げた直子。直子に唇を吸い上げられると、ゆっくりと健三が目を覚ました。ハッと目を見開いた健三は直子にキスをされている事に驚き少し抵抗してみたが、容赦なく責めてくる直子に押されてしまった。女性からキスで責められるなんて、生まれて初めての経験である健三だが、直子の唇はとても柔らかく気持ちいい。

「はぁ…直子さん…」

舌を出し合って絡め合う健三と直子。激しく求め合い、健三の舌が直子の口の中へ入ってきて口の中いっぱいに犯してゆく。だが、頭のどこかで囁く罪悪感を感じると、直子は逃げようとした。すると健三が逃がさないと言わないばかりにギュッと強く抱きしめてきて改めて激しいキスをした。直子はもう何も考えられなくなり夫への罪悪感は完全に消えていた。体の力が抜けた直子を布団の上に押し倒した健三が熱い眼差しで見つめてきて、直子のパジャマのボタンを外していった。ボタンを外されパジャマを脱がされると恥ずかしさが湧いてきた直子は両手で胸を覆った。

「どうして隠すんだい? 」

「だって…随分と見られたことがないので…」

そう…。夫に抱かれたのはもう数年も前。夫は見向きもしなかった。毎晩、夜遊びばかりで午前様。休みの日もどこかに出かけてしまい、たまに早く帰ってきてもさっさと寝てしまう…。誘ってみた事もあったが「疲れている」と冷たくあしらわれた。下着姿でベッドに入った日には「お前、歳考えろよ」と言われた事もあった。その日以来、夫は別々に寝るようになった…。スーッと健三の指先が直子の鎖骨をなぞった。

「綺麗だよ。直子さん…もっと見せて…」 

綺麗だなんて言われるのはどのくらいぶり?夫にも言われた事はない…。ゆっくりと健三が直子の両手を広げた。見かけより華奢な直子だが、胸の大きさは見かけ以上にグラマーで雪のような白肌。

「直子さん、綺麗な胸をしているね」

まるで小ぶりなメロンのような大きさの直子の胸に唇を寄せた健三は、そのままブラのホックを外し肩紐を下げ直子の胸を露わにした。健三はその見事な乳房に吐息交じりの声を漏らした。胸を露わにされた直子は恥ずかしさもあったが、何故か解放感を感じた。今までずっと閉じ込めていた感情が扉を開けて外に飛び出してゆくようだった。露わになった直子の胸を健三の優しい手がギュッとワシ掴みにして、味わうように揉み始め激しい動きに変わり、ペロっと舌先でサクランボのようにピンク色の乳首を転がし始めた。
体の奥まで伝わる刺激に、吐息と共に声を漏らした直子。こんなの…初めて…。夫はこんなことしなかった。ただ乱暴に触るだけで全然気持ちよくなかった。でも健三さんに触られると気持ちよくて、もっと触ってほしいと思う。もっと…もっと…私に触って…。健三は絹のように滑らかな直子の肌に唇を這わせ愛撫を繰り返していく。
健三に激しく胸を揉まれて、ビンビンにしこった乳首を刺激されると直子の体が大きく反応して吐息を漏らす。その反応がたまらなくて、健三は直子の乳首を吸い上げ甘噛みしてゆく…。自分の意志とは全く区別がつかないほど直子の体は反応し、大きく弓形のようにのけ反っていた。

「直子さん、感じてくれて嬉しいよ…」

健三は指先で直子の乳首を転がしながら、唇で吸い上げてゆき、直子の体に激しい愛撫を繰り返す。直子は健三の体に愛撫を繰り返し激しく求めてゆく。その隙にスルッと直子のショーツが脱がされた。健三のしなやかな指先が直子のクリトクスに触れ、トロッとした蜜の中を潜り抜け刺激し始めた。

「あぁぁぁ…やっ…」

「嫌かい?でももうやめられないよ…」

太ももをギュッと閉じようとした直子の両足をグイっと広げた健三は、ペロっと直子の太ももに垂れてきた蜜を舐めながらクリトクスを刺激し始めた。指とは違う刺激に直子の吐息は激しくなり、漏れる声も大きくなる。

「はぁん…むぅ…はぁぁん…だめ…健三さん…イッちゃう…」

柔らかく心地良い健三の舌を感じると直子の体が弓形に大きくのけ反る。グイグイと舌で責められ直子は何も考えられなくなった。

「直子さんすごく濡れている…。こんな素敵な直子さんを、ほっとくなんて。我が息子ながら、バカな男としか言えないな…」

「素敵なんて…。」

直子の体の力が抜けた時、グイっと太くて硬いものが入り口から入ってきた。

「いっ…」

 久しぶりの挿入に直子は痛みを感じた。太くてたくましい健三がゆっくりと入ってきた。狭くなっていたトンネルをグイっと押し込む。直子のねっとりとしたの蜜の中を絡みつくように健三が入ってきて、どんどん引き上げられてゆく。トクン…トクン…力強い健三の脈が直子の体に伝わってくる。

「はぁぁん…健三さん…はぅん…」

「もう我慢しなくていいよ。もっと…直子さんの声を聞かせて」

体の奥までマシンガンのように伝わる健三の感覚がたまらなく、直子の喘ぐ声が吐息と共に漏れてきて和室に響き渡る。夫がいるとこんな声は出せない。夜遊びに明け暮れ、最近では外で女を作っている様子もある夫。同じことを夜な夜なしているのだろうか?いや、夫と私は違う。私は本当に心から健三さんが好き。夫のように遊びではない。

「愛しているよ直子さん」

 耳元で健三が囁く。

「私も愛しています…」

 感じている目を健三に向けて直子が言った。子宮の奥までついてくる健三を感じながら、直子の目にはポロポロと涙が伝っていた。喜びと快楽そして心から愛されている快感は、夫から感じた事はなかった。 

「直子さん、もっと動いていい? 」

「あぁん…もっと…もっと動いてぇ…健三さん…」

 激しい健三の動きは直子の子宮の壁を突き破りそうな勢いだ。その勢いにつられて直子もいつのまにか腰を動かし始めた。激しい動きと共に健三のドクドクと打つ脈が伝わるくらい元気だ。もう、60代後半になると言うのに、この元気な動きは若い時の夫よりすごいかもしれない。途中何度か抜いてはまた入れてを繰り返しながら、その動きに直子も腰を振っていた。

「あぁぁん…ダメ! ひやんっ…イクぅ~」

「直子さん…」

「健三さん…」

 また激しい動きになった健三に直子は頭の中が真っ白になった。

「あぁぁん…もっと…もっとちょうだい…」

 ギュッと健三の背中に爪を立てた直子。

「直子さん一緒に…」

 もう何も考えられない…ただ分かるのは目の前のこの人を愛していると言う事だけ。夫の事などもうどうでも良い。自分の幸せと喜びの為に生きよう。そして、それを邪魔する夫ならこの世から消えてもらってもいいだろう。直子はそう思った。激しく求め合う健三と直子はその後も何度も何度も求め合った…。 

 朝方になり直子は自分の部屋に戻り休もうとしていたところに、遊び回って酔っぱらった夫が帰宅してきた。リビングのソファーに倒れるようにゴロンと寝転がり、そのままだらしない恰好で寝ている。そんな夫を直子は部屋のドアを少し開けて遠目で見ていた。
ピピッ。夫のスマホが鳴った。

「マリ? 今家ついたよ。…ああ、今夜も。…マリは最高だよ! …あ? …ああ、嫁なんかただの家政婦だ。若くて綺麗なマリには、叶わないよ…」

 半分酔っているのか夫は家の中だと言うのに、どうやら浮気している女と電話しているようだ。浮気している事を赤裸々に話している。直子の事を家政婦だとかババアだとか言っているが自分もジジイだろうに…。結婚当初から見てかなり太った夫。髪も薄くなりやばい感じ。若い女が寄ってくるのは夫の高収入目当てだけだろう。直子はそれを聞いてもショックは無く、軽く笑みを浮かべながら眠りについた。


 6時を過ぎた頃。直子はいつも通り起きてきて朝食を作る。夫はいつも7時過ぎには出勤する。そしてお昼ご飯はお弁当を持っていく。夜な夜な遊んでいる夫が直子の作ったお弁当を持ってゆくのは、お昼代を浮かせて夜遊びに回す為だ。そして表向きは仲の良い夫婦を演じるため。世間体を考え離婚はしない。妻は家政婦だと考えている夫。浮気の確証が掴めた直子はホッとしていた。ただ、それだけで離婚を切り出しても、言い訳ばかりで正直ウザイ。だから…この方法を選ぶ…。水筒の中に味噌汁を入れた直子はじっと一点を見た。

「もう干渉しません…。最後のお弁当を、良く味わってね…」

 キュッとふたをしめて、お弁当の準備を整えた直子。7時前に夫が起きてきた。だるそうに朝食を済ませて、直子が作ったお弁当を手にした夫。

「あなた」

 直子が声をかけると面倒な顔を向けた夫。

「今日も帰りは遅いのですか? 」

「お前に関係ないだろう? 俺がいつ帰ってこようと」

「関係ないのですか? 私たちは家族なのに」

「うるせぇな、イチイチ干渉するな」

「分かりました。では、もう永久に干渉しません」

 ん? と、夫は直子を見た。なんだかいつもと違う反応を感じたが、そのまま流す夫。

「あなた、一つ聞いてもいい? 」

「あ? なんだよ」

「私の事…愛していますか? 」

 そう尋ねた直子は凛とした眼差しで夫を見ていた。 その表情にちょっと戸惑いの目を見せた夫。

「気持ち悪い事聞くな!」

 直子はクスっと笑った。

「夜遊びも良いのですが。少し自分の事を鏡で見た方がいいですよ。結婚当初より、随分と肥満になっていますし。髪だって…ねぇ…」

「なんだと? お前、俺にケンカ売っているのか? 」

「いえ、本当のことを言っているだけです。きっと…これが最後になると思うので」

「はぁ? なにを言っている? 」

 珍しく食いついてくる夫に、「時間ですよ」と直子は時計を指さした。 

 時計を見た夫は出勤時間を少し過ぎている事に気づき、慌ててお弁当と水筒を手に急ぎ足で出勤して行った。パタンと玄関の締まる音を耳にした直子は口元でほくそ笑んだ。

「さようなら…」

 テーブルの上にはもう一つ色違いの水筒が置いてある。直子はその水筒を見て、ちょっとだけ残念そうな顔をした。

「表向きでも愛していると言ってくれたら。」

 テーブル上に置いてある水筒を手に取った直子は、そっと水筒の蓋をとった。

「こっちの具だくさんのお味噌汁の方が、ずっと美味しかったのにね…」

 そのまま水筒をシンクへ持ってゆくと、中身をぶちまけた直子。そんな直子の姿を遠目で見ている健三がいた。その日の午後。直子の元に警察から電話が入った。

「ご主人が階段から落ちて亡くなりました」

 直子はそれを聞いても何も感じず無表情のまま、電話口から事情を聞いた。実は夫の味噌汁にはある仕掛けをした。怪しまれることがないようにと、少し工夫もしていた。あとはそれが効いて来て夫が居眠りをしてどこかで事故を起こすか永久に目を覚まさないまま死んでゆくのかを見届けようと決めた。階段から転落してくれるとは好都合。誰もが事故だと思い込む。これでやっと自由になれる。誰にも罪悪感もない。私は自由だ!そして本当に愛する人とずっと一緒にいられる。喜びに溢れた直子は健三の元へ向かった。部屋で三味線の手入れをしていた健三に、直子はギュッとしがみついた。

「直子、どうしたんだい? 」

「ううん…なんでもない…」

 健三は察した。きっと息子に何かあったのだろうと…。そのまま黙って直子を抱きしめていた健三。その夜、直子は夫の遺体と対面した。病院の霊安室に置かれている夫の遺体には特別酷い外傷はなかった。後頭部を怪我したようだが、打ち所が悪く即死だったようだ。まるで眠っているかのような夫の死に顔だったが、直子は何の感情も沸いてこなかった。ただいつもより穏やかな表情をしているようには感じる。人は死ぬ間際になると仏に帰るとも聞いている。そのせいかもしれないと直子は思った。結婚して夜遊びばかりでずっと放置され、離婚しようと切り出したこともあったが、夫は世間体を気にして離婚はしないと言う。専業主婦にされてしまった事から、自立していない直子は夫と離婚するために弁護士を雇うお金もなかった。唯一、健三との三味線のレッスンが心穏やかな時間だった。
 生活費もろくに入れずに夜遊びを繰り返していた夫だが、高額保険をかけていた。これは夫が望んだことだ。直子が先に死ねば夫に高額保険金がおり、夫が先に亡くなれば直子に高額保険料が入る。事故死なら問題なく保険はおりてくる。当面は保険金でのんびり暮らせるかな?健三と一緒に旅行でも行こうかな。そんなことを考えていた直子。


 それから慌ただしく夫の葬儀が行われた。同僚や夫の友達が参列に来てくれて、直子は上辺だけ悲しむ妻を演じた。健三も内心は天罰だと思っていたが、親より先に息子がなくなるなんてと上辺だけ悲しんでいた。夫の葬儀が終わり無事に納骨され、手を合わせる直子。睡眠薬で夫を殺害した罪悪感は全くなく解放感だけが残っている直子。隣りにいる健三はそっと直子の肩を抱いた。夫が亡くなっても法律上、健三とは婚姻関係にはなれない。
それでもいい…義父と嫁のままでもいい。心から愛する人といられるなら。そう思った直子。

 しかしその数週間後。夫の同僚の女子社員が殺人罪で逮捕された。その女性は「マリ」という名前でまだ20代の新入社員で夫の浮気相手だった。マリは夫を階段から突き落として殺害した事を認めた。昼休みにマリは屋上で夫と一緒にお弁当を食べていた。いつもイチャイチャしながらお昼を過ごしている夫とマリだったが、その日は違った。夫は急にマリに別れ話を持ち出したようだ。理由はマリが金目当てで近づいている事が分かった事。そして…夫は珍しくその日は直子の話をしていたのだ。毎日お弁当を作ってくれる中、その日の味噌汁が特別に美味しくて、亡くなった母親と同じ味をずっと作ってくれていると、急に懐かしさが込みあがってきた。なんでそんな話をしてきたのかマリが尋ねると、直子に「愛している?」と凛とした眼差しで尋ねられ胸に刺さった。自分が悪い事をしていると気が付きマリとの仲を清算すると決めたと言われた。だが、マリはお金に困っていたことから、カッとなり夫を階段から突き落とした。というのが、ことの顛末だそうだ。

 警察からその事実を聞かされた直子は頭が真っ白になった。夫はあの味噌汁を呑んで転落事故で亡くなったと思っていた。だが、実は浮気相手に殺されたとは…。仏間で夫の位牌を見つめ、何も考えられなかった。

「直子さん」

 健三がやってきてそっと直子の隣に座った。

「もういい。何も考える事はない。自分がやった事が返って来ただけだ」

「そうでしょうね…」

「これで本当に直子さんは自由だ。これからは、自分に正直に生きてゆけばいい」

「そうします…」

 まだ半分、現実が受け入れられない直子。だがこれだけは分かっていた。これからは何よりも自分を大切に、そして正直に生きる事だと言う事だけ。背徳感というものがこの世に存在するとしたら、それはただの幻想だろう。人を愛する事は罪ではない。愛されない夫に尽くすより、自分を大切にしてくれる人と共に過ごす時間を大切にすること。私はただ…その相手が夫の実の父親だっただけだ。このモヤっとした気持ちはきっと時間が解決してくれる。

 この人と共に…

 健三に寄り添う直子はそう思った。

ムフフな画像

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