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「寝取られ」~親父と…【官能レベル】★★★☆☆

官能小説

元ネタはこちら→https://huroku-ch.com/1402

寝取られ~親父と… 作:セラ

立ち飲み屋で一人何気に吞んでいるいると、ふと何気ない世間話が耳に入った。「俺の女が寝盗られた」やら「お前ちゃんと相手していたのか? 放ったらかしにしてたんじゃないの?」などの会話

が聞こえてきた。まぁ若い者同士ならそう言うこともあるのだろうと、さして気にすることもなく若いなぁと聞き流していた。

だが…まさか実際に自身が体験することになろうとはこの時夢にも思ってもいなかった。

 俺の名前は伊藤誠二、46歳。自営業で配達の仕事をしている。結婚してもうすぐ20年になる。今ではその長い年月が、まるで重くのしかかる鎖のように感じている。妻の明子はもうすぐ40歳になる。俺たち夫婦は結婚当初、子作りには積極的ではなかった。お互い仕事に打ち込み、子供はまだいいと考えていた。それが10年も続いた後、ようやく二人で妊活を始めたのだが、思うように結果は出なかった。二人で医者に診てもらったのだが、特に大きな問題はなく、いつか自然に出来るだろうと、そう安易に考えていた。だが、明子が40歳を目前にしても、俺たちはまだ子供を授かることができず、とういうか既に行為自体も無くなり俺は次第にその夢を諦めかけていた。


子供が出来ないだけでなく、さらに最近俺を苦しめている問題がもう一つある。それは…最近の妻の態度だった。彼女は俺の誘いを拒むことが増え、「今日は気分じゃない」「体調が悪い」といった言葉と共に交わることを拒否するようになった。そうして、気づけば2年以上もレス状態が続いている。俺たちの間に、見えない壁が築かれているように感じていた俺は、ある日思い切って妻にその理由を尋ねてみた。しかし彼女は「そんなことないわよ」と微笑み、すぐに話題を別の方向に逸らしてしまった。だが、その笑顔さえも、今では作り物にしか見えなくなった。

浮気でもしているのだろうか? それとも俺のストレスからそう見えるのだろうか?

悶々としていると、俺の重苦しい気持ちに決定づけるような光景が目に入ってきて心が凍り付きそうになった。

リビングのソファに腰掛けながら、何気なく台所を覗いたその瞬間、目に飛び込んできた光景…
なんと親父が、明子の手を握りしめていたのだ。二人はお互いを見つめ合い、柔らかな微笑みを浮かべていた。その瞬間、俺の胸はズキッと痛み、鼓動が異様に早くなっていた。明子が俺の視線に気づいて慌てて手を離したが、その動揺を隠しきれていないのは明らかだった。それ以来、俺は二人の行動に疑念を抱かずにはいられなくなっていた。

疑いだしてはきりがない状態で、細かい行動が全て怪しく気になりだした。妄想癖でもあるかのように俺のいない間に妻が親父と淫らな事をしているのではないか…と想像して怒りが込みあがってきたりもした。俺を拒んでいるのは親父の方が相性がいいからなのか? などと混とんとした考えが頭を巡っていた。最近は余計な神経を使っているせいか、やたらと眠くなるのが早くなり、すぐに寝落ちする。気付いたら朝になっているくらい疲れている。

そんな中だった、珍しく夜中に目を覚ました俺は隣に寝ているはずの妻がいない事に気づいた。何もなければトイレにでも起きているのだろうと流せるのだが、怪しい妻に対しては疑念しか浮かんでこなかった。だが、起き上がろうとしても体が言う事を聞かなかった。おかしい…さらに異常な眠気に襲われることに不可解さを感じながらも睡魔に勝てず、そのまま再び眠りについてしまっていた。

翌朝、俺は妻に聞いてみると、

「夜中に目を覚ましたらいなかったけど」と言うと慌てた様子で「お腹が痛くてトレイにこもっていただけよ」と俺の言葉を打ち消すかのように言った。そんな妻の様子を見て俺は核心を突いたと確信した。

最近の強い眠気はきっと睡眠薬か何かを飲まされているに違いない。俺がぐっすり眠っている間に妻は親父と…。

想像するだけでも胸糞悪く吐き気がもよおしてきた。

これは決定的な証拠を掴むしかない。

そう思った俺はある日、普段の時間とは違う夕方にこっそりと自宅に戻った。車を少し離れた場所に停め、足音を忍ばせて裏口へ回り込んだ。

すると、親父の部屋の窓から

「はぁっ…クチュクチュ…」

 激しくディープキスを交わす音と共に、妻が日頃出さないような吐息交じりの声を漏らしていた。

「もっと……」

 一角の部屋から漏れてきた喘ぐ声に俺は怒りと絶望で体が震えていた。証拠を取ろうにも手が震える。

 

 窓から覗き込んだその先には、親父と妻が激しいディープキスを繰り返しながらお互いの服を脱がせている最中だった。

「はぁん…」

 服を脱がされ、乱れた姿になった妻は、激しく親父の体に縋りつき唇を這わせていた。そしてそのまま下半身へと降りていき、年甲斐もなく大きく育っている親父の操にしゃぶりついていった。両手で操を覆って口に咥えて、味わうようにしゃぶりついている妻の姿は、まるで子供がおしゃぶりを美味しそうに咥えているような姿にも見える。

「あっ…気持ちいい…もっと…おぉ…」

 妻の頭を押さえつけ腰を振る親父の姿はなんだか哀れに見える。だが、親父に言われるままに従う妻はもっと奴隷のようだ。

 

 ドサッと妻が押し倒され首筋から鎖骨へとむさぼるように唇を這わされ、胸をワシ掴みにされ揉まれている。乳首を指でつまみ吸い上げられ、時には甘噛みされる。その度に妻は甲高い喘ぎ声を上げている。

「あぁぁん…はぁん…」

 翻弄され喘ぐ妻の姿はもうエロスを通り越えて変態の領域に達しているように見える。

 ジュルジュルと音を立てて妻の股に顔をうずめクリトリスを刺激している親父は、味わうように舌先で上下に動かして、溢れ出てくる妻の蜜を吸い上げながら指で膣を広げている。

「あっん…も、もう入れて…」

 腰を動かしながら妻がねだっている。

 

 俺にはあんな声聞かせてくれたことは無い。どうして…

 怒りと共に悔しい気持ちも込みあがって来る。

「いれるよ」

 親父の声に妻が頷きそのまま挿入された。

「はぁぁん! あっ…い、いい…あぁぁん…」

 

 二人で激しく腰を動かし合いながら高鳴る喘ぎ声が部屋中に響いている。

 俺が家にいたら確実に聞こえる声だ。きっと夜中にもこうして二人して喘ぎながらやりまくっていたのだろう。俺に薬を盛り眠っている間に。

「気持ちいい…もっと…」

 妻が股をギュッとつぼめて親父を羽交い絞めにしているようだ。

「…あぁん…いくぅ~」

「私もイキそうだよ」

「一緒にイってぇ~」

 二人の動きは激しく絡み合いパンパンと激しく肌がぶつかり合う音までが響いてきた。

「あぁぁぁん! 」

 甲高い喘ぎ声を高らかに響かせた妻。

 どうやら絶頂を感じたようだ。

 俺は隠し撮りした動画の停止ボタンを押した。

 ここで怒鳴り込んだら二人ともどんな顔をするのだろうか? 慌てふためき必死に言い訳分けをするだろう。行動にはだいたい想像がつく。そしてその先は離婚!俺がいなくなった二人は今以上にSEXに溺れるのだろう。慰謝料をもらったとしても。そんな事で俺のこの傷ついた気持ちが終わるわけではない。

 二人にはもっと…もっと…至極の苦しみを与えてやらなくては気が済まない。

 お袋を昨年亡くして一緒に暮らし始めたが。どうやらその前から、妻とは関係があったような感じだ。俺の稼いだお金で親父と不倫をし続けていたというわけか。一緒に暮らし始めてからは、俺がいない間に堂々とセックスしていたわけか。おそらくあの急激な睡魔は確実に睡眠薬か何かを入れられているのだろう。

 このまま終わらせるものか。俺をこんな形で裏切ったのだ…

 腹の底から湧いてくる怒りと憎しみに、俺はある計画を思いついた。

 親父と妻…二人仲良く豪華に焼き尽くしてやろう…。

 

 全てを見届けた俺はそのまま車まで戻って行った。

 車まで戻る途中にすれ違った人たちが俺の形相を見てぎょっとしていた。きっと俺は今、とても醜い顔をしていたのだろう。だが、決意した事は譲らない…俺のこの怒りと憎しみを返させてもらおう!

 

 それからはこの怒りと憎しみを表に出さないようにふるまっていた。親父と妻にはバレないように計画を練っていると、次第に怒りも憎しみも消えていくような気がした。時間が経つとともに、どこか罪悪感と言うかやりすぎているのではないかと思うようにもなった。だが、俺はそれでも計画をやめなかった。当然の報いだと自分に言い聞かせていた。世間では怒りが爆発して親を殺してしまう子供もいる。俺はそんな子供の気持ちが今はよく判る。きっと裏切られ、制御が聞かなくなるのだろう。

人は良心がある以上、殺してやりたいと思ってもどこかでブレーキをかける。でもこのブレーキが壊れるともう止まることは出来ない。たとえ自分がやっている事が殺人と言う罪になったとしても、それすら正義だと思い込んでしまうのだ。

夕飯を食べ終えた俺は風呂に入る前に妻に不意に問いかけた。

「なぁ。俺達ずっと一緒にいるが、お前は俺のことどう思っている? 」

「なんなの突然そんなこと聞いてきて、気持ち悪いわね」

「いや、最近目も合わせてくれないし。ずーっとレスだからな」

「目を合わせないって、それは貴女の被害妄想。それにレスって言っても、もう長年の夫婦やっていれば男と女と言うより家族でしょう? よくある事じゃない」

「ふーん。そっか、じゃあさ、これだけ答えてくれないか? 」

「なに? 」

 俺は久しぶりに妻の顔をじっと見つめた。

 昔より歳をとった妻だが、数年前よりつやつやした肌に生き生きした顔つきをしている。これは親父とやりまくっているからだろうな。

 俺に見つめられると妻はそっと視線を反らした。どこか罪悪感を感じたのか?

「俺の事…愛しているか? 」

 愛しているか? と尋ねられた妻は呆れたような表情を浮かべた。

「何言っているの、気持ち悪いわね。家族でしょう? 愛も何もあったものじゃないわ」

「…そっか…分かったよ」

 俺はそのまま風呂へ向かった。

 愛しているが気持ち悪いか。家族だって愛しているかどうかって感情あるじゃないか。

一寸だけ期待していたのだがな。愛しているって嘘でも言ってくれる事を。

 俺にだって少しだけ躊躇する気持ちが残っていたけど、これですっかりなくなった。

 さぁ。いよいよ決行だ…

計画は着々と進み、そしていよいよ決行の時が訪れた。

親父が70歳の誕生日、古希の祝いを盛大にしてやった。そして妻と親父は沢山のお酒を飲んで酔つぶれた。

俺は自然と出火するように仕組んでおいた仕掛けにスイッチを入れた。

すぐに火に包まれていく我が家…それを見届けながら俺は自室に戻りベッドに入り目を閉じた。

煙を吸い込み意識が飛びかけたその時!「あなた! 助けて! 」 と、妻の助けを呼ぶ声が聞こえてきた。

 

 俺に言っているのか? それとも親父にか? 

 こんな時だけ俺を求めるなんて…そう思いながらも揺さぶられた自分もいたが、既に炎に包まれている…もう手遅れだ…。

 俺の意識はそこで途絶えた。これで全てが終わる…妻と結婚した俺の人生は何だったのだろうか? この年齢になっても子供をあきらめず悩み続けていたのに親父に寝盗られていたとは…。

次に目を開けた時、俺は病院のベッドの上に横たわっていた。

看護師から、俺だけが助け出されたという事実を聞かされ、その言葉が俺の胸をさらに締め付けた。

計画は成功したはずだったのに、俺の心は空っぽだった。何も感じることができなかった。ただただ、虚しさだけが俺の心を支配していた。

火事の原因はキッチンからのガス漏れで爆発したと警察は断定したそうだ。妻と親父は焼死した。

俺だけは別室にいて助かり火傷も軽傷で済んだ。

2週間後。

退院した俺は親父と妻にかけていた保険金を受け取ることが決まった。大金ではあったが俺は一人ぼっちになった。

不倫への復讐は二人を焼き殺す事。それが成功しても空しいだけなのだと痛感している。

きっと世の中完全犯罪を成功したとしても決して満足していないだろう。

だから更に大きな犯罪に手を染めて空しさを感じないようにしているのだと俺は痛感している。

これからは親父と妻を殺したという誰にも言えない重い十字架を背負って生きていく。

これが俺の贖罪だと思っている…。

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