夫婦交換 作:ひよ
誠也は、いつもと変わらぬ疲労感に包まれながら玄関のドアを押し開けた。今日も仕事で心身ともに消耗し、ただ家で休みたいという思いだけが彼を支えていた。しかし、リビングに一歩足を踏み入れた瞬間、何かがいつもとは違うことに気づいた。何とも言えない異様な空気が漂っており、その違和感が誠也の胸に不安を呼び起こした。
リビングでは、妻の聡子と彼女の親友、小夜子が楽しげに談笑していた。普段ならば微笑ましい光景のはずだが、その日は違った。二人の笑顔の奥に、何か企みめいた暗い影を感じたのだ。
「おかえりなさい。」二人が声を揃えて誠也に向かって微笑む。その笑顔に迎えられたにもかかわらず、誠也はなぜか寒気を覚えた。何かがおかしい。そう感じずにはいられなかった。
「いらっしゃい、小夜子さん。」誠也はぎこちなく挨拶を返したが、彼女たちの視線が鋭く、無言の圧力が彼を押しつぶそうとしていた。心臓が早鐘を打つように脈打ち、冷や汗が背中を伝うのを感じた。
「ちょっと話があるの。」聡子が口を開いたその瞬間、誠也は胸に冷たい刃が突き刺さるような感覚に襲われた。言葉の背後に何か恐ろしいことが隠されていることを、彼は直感的に感じ取ったのだ。
「実はね、小夜子と私で話し合ったんだけど…」聡子の言葉は、誠也の予感を的中させるものだった。彼女は一瞬言葉を詰まらせた後、ゆっくりと続けた。「夫婦を入れ替えてみることにしたの。」
その言葉が誠也の耳に届いた瞬間、時間が止まったかのように感じた。彼の頭の中では、何が起こっているのか理解するのに時間がかかり、「え?夫婦を入れ替える…?」と、呆然とその言葉を繰り返した。
「そう、一ヶ月間だけね。あなたと小夜子さんが一緒に生活して、私と小夜子さんの夫が一緒に生活するの。」聡子の言葉は驚くほど淡々としていたが、その内容は誠也の常識を完全に覆すものだった。頭の中は混乱し、その現実を受け入れることができず、何も言葉が出てこなかった。
「冗談だろ?」誠也は苦笑いを浮かべてそう言ったが、その声には動揺が隠しきれなかった。しかし、二人の女性の目は真剣そのもので、冗談の余地など微塵も感じられなかった。誠也は再び言葉を失い、ただその場に立ち尽くすしかなかった。
「これは私たちが決めたことなの。」小夜子が静かでありながら断固とした口調で続けた。「夫婦交換をすることで、お互いの大切さを再確認できると思ったの。新しい刺激が、私たちの関係を見つめ直すきっかけになるはずよ。」
誠也は言葉を失い、ただその場に立ち尽くすしかなかった。自分の妻がこんなにも大胆な提案をするなんて夢にも思わなかった。しかも、その決定が既に下されているという事実に、彼は何も言えなかった。
次の夜、誠也は無言で荷物を持ち、小夜子の家へと向かった。互いに慣れない状況に気まずい沈黙が続く中、小夜子は彼に自然体で接してきた。だが、彼女の態度には普段の家庭的な面とは異なる厳しさがあった。
「誠也さん、これもやっておいてくれる?」「その後、これもお願いね。」その指示は決して威圧的ではなかったが、いつの間にか誠也は彼女のペースに引き込まれ、家事をこなしていた。小夜子のその態度は、誠也にとって新鮮であり、次第に彼女との生活に馴染んでいく自分に気づいた。
小夜子と過ごす時間は、誠也にとって予想外にも心地よいものであった。彼女の強い意志と温かさが、誠也の心に新たな風を吹き込んでいた。久しぶりに感じた心のときめきに、誠也は戸惑いながらも、小夜子さんの魅力に引き込まれていった。
「あなたは本当に魅力的な方です。俺のものにしたい」
裸になった私たちは絡み合いながら言葉を交わします。
既にお互い裸なのに、まだ吹っ切れられずにいた。
「小夜子さん、綺麗ですよ」
そう語りかける誠也は夫より逞しい腕で私を抱きしめ、もう片方の腕で秘部に触れる。
「ああっ……!」
誠也の指が小夜子さんの敏感な部分に触れ、彼女は声をあげる。
そしてそれを塞ぐように唇を奪うようにキスをした。
「んむ……ちゅぱ……」
舌が口内に侵入し、舌を激しく絡ませる。妻とは全く違う、濃厚なキス。
誠也の舌と小夜子さんの下が絡み合い唾液を交換していた。
(ああ……もう、あそこが破裂しそうだ……!)
妻とのキスでは感じた事の無い、下腹部が熱くなるような快感を感じ、これだけで誠也はイってしまいそうになっていた。
誠也は小百合さんから唇を離し、彼女の両足を開き、その間に割って入る。
そして誠也の大きな男根を私の濡れた花弁にあてがい、一気に貫きました。
「あああっ!」
「お、おおきいです」
誠也の男根は夫よりもかなり大きかったようだ。彼女の中を抉るように突き進んでいき、小百合は思わず嬌声を上げる。
そして激しく腰を動かし小百合の子宮を突き始める。
「ああっ!だ、だめ…!そんなにされたら……おかしくなっちゃう……!」
激しいピストン運動に小百合は体をビクつかせ、絶頂を迎えそうになっていた。
「まだイっちゃダメですよ」そう言うと誠也は腰の動きを止め、小百合の胸を揉みしだいてた。
「あっ…!そっ、そんな……ああん……!」胸と秘部を同時に攻め立てられた小百合は、快感がどんどん高まる。
「あっ…!も、もう……私……!」
絶頂に達しようとしたその瞬間、誠也は小百合の唇を奪う。
そしてそれと同時に激しく腰を動かし、小百合の子宮を突く。
「ああぁぁぁぁぁ…..」秘部の中に熱い精液が掛かる。
誠也はキスをしながら小百合の中に射精したのだった。
夫以外の男性に中出しされた事に背徳感を覚えつつも、小百合はその快感で頭が真っ白になってした。
「はぁ……はぁ……」
二人はベッドの上でぐったりとし、誠也が小百合を見下ろす。
「もう、激しすぎるよ…..」
罪悪感はあるものの、それ以上に背徳感がさらに興奮を呼び込む。
「もう1回する?」
誠也はそう言って小百合を再び求める。
「はい……」そう答えると彼の首の後ろに手を回しキスをしました。
「んっ……ちゅっ……」
(あぁ……小百合さん……キレイだ。)
誠也はそう思いながら小百合との行為に没頭していった。
今度は小百合が誠也の腰にまたがり、
「今度は私が気持ちよくさせてあげますね」
そう言ってゆっくりと腰を降ろし、誠也の彼の男根を挿入する。
「ああっ……!」
誠也が下から腰を突き上げ、小百合はそれに合わせて腰を動かす。
誠也は、小百合の奥に男根の先が当たり今までにない刺激を感じる。小百合も当たるたびに体がビクつきお互い絶頂しそうになっていた。
まだイっちゃダメだ……小百合さんをもっと気持ちよくさせないと……)
誠也は腰を動かすスピードを徐々に上げていきます。
「あはっ…!ああっ…!ああん……!」
小百合は自分がリードするつもりが、夫では届かないような所まで突き上げられ、大きな声を上げてしまう。
性行為がこんなに気持ちいいものなんて、お互い初めて感じる感覚でした。
思えば妻は完全にマグロで、反応が無い。小百合にとっても夫はたんぱくに出したら終わりという性行為をしていただけで、心から愛し合っていたわけではないことをお互いが、今更ながらに自覚していた。
「ああっ……!はぁ……っ!誠也さん……っ!私、もう……!」
誠也は男根を下から激しく突き上げ、小百合は絶頂を迎えました。
タイミングが合わず、小百合がイッた後も誠也は下から突きあげます。
「ああんっ…!はあっ……!ダメ…もう…はああっ……!」
小百合は体を痙攣させ、誠也の元へ倒れ込むように体をヒクつかせている。
「俺もそろそろ……」
誠也はそう言うと、膣内に大量の精液を噴射した。
「あぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ………はぁ……はぁ……」
誠也の激しいセックスに小百合は意識が飛んでいた。
しばらく二人で抱き合った後、
「誠也さん凄すぎです。これが本当のセックスなんですね」
「俺も小夜子さんのこと、ますます好きになりましたよ。よかったらこれからも……」
そうして、彼らは夫婦交換を継続することを決めた。
誠也は聡子とのセックスレスに悩んでいた。聡子は性に興味が無いのか、完全にマグロだった。行為が嫌いなのか全く何の反応もしてくれない。その逆で小夜子さんは性に積極的だった。彼女もまた夫とのセックスに悩んでいた。彼女の夫は欲が無いそうで結婚してからほぼレスなんだそうだ。彼女の魅力にハマり、もう元の状態に戻る気持ちなんてなくなってしまった。
誠也と小百合の性の悩みは二人が出会ったことにより一気に解消されたのだ。
一方で、聡子もまた誠也との夜の生活に悩んでいた。かなりの頻度で求められることに苦痛を感じていたそうだ。聡子は欲の無い小夜子の夫との新しい生活に少しずつ適応していったということは、誠也には知る由もなかった。だが彼は、自分が今、小夜子との新たな生活に深く引き込まれていることを自覚し、そして、それが心地よくなってきていることに気づいていた。
そして、1ヶ月が過ぎ、誠也と聡子は再び顔を合わせた。その瞬間、二人は何も言わずにじっと見つめ合った。言葉にはできない感情が胸に込み上げ、彼らはその目でお互いの変化を確認していた。
「聡子、今まで気づかなくてごめんな。君にとって苦痛だったなんて思いもしなかった。」誠也は静かに、しかし確かな声で言葉を紡いだ。その声には、深い感謝と愛情が込められていた。
聡子もまた、目に涙を浮かべながら微笑んだ。「ううん。私ももっと誠也さんと向き合うべきだった。私こそごめんなさい。でも私は今、小夜子さんの夫と過ごす時間が自分に合っていると感じているの。誠也さんも、小夜子さんと一緒にいて幸せそうに見える。そうなんでしょ?」
誠也はその言葉に驚いたが、自分自身の気持ちを再確認した。「確かに、僕は今の生活に満足している。小夜子さんと一緒にいる時間が、今の僕にとって必要かも知れない。」
二人は沈黙の中で再び見つめ合い、お互いの心にある確信を共有した。そしてついに、夫婦交換をそのまま続けるという決断を共に下した。
「もう少し夫婦交換を続けようか。」誠也が言葉にしたその決意は、二人の心を軽くし、未来への希望を抱かせた。この決断が今後どのような結果になるのかは分からない。今までとは違った、新たな夫婦としての生活を再び始める決意をしたのだった。過去の経験が二人を成長させ、彼らはより強く、より絆の深い夫婦となることを誓った。
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