スワッピング 作:ひな
私は今でも、結婚式のことを思い出します。
時の流れは早く、あの日から約25年が経ちました。
夫である直樹さんは最近冷たくて、結婚当初の頃のような愛情を私に向けてくれることはありません。
喧嘩をするまでに至らない冷め方で、お互い仕事が終わって顔を合わせてもお疲れ様、と言うだけです。
夜もご無沙汰ですし、私は、夫にもっと愛されたいのです。
愛情を確かめ合えるようなセックスがしたいのに、最近は一緒に寝ることすらしてくれません。
いくら忙しくても、私だって女ですから、性欲だってあります。
愛されたい、セックスをしたいという気持ちは日に日に増すばかりです。
そんなある日、職場にある男性が入社しました。
彼は佑真さんと言って、優しげな印象の男性でした。
仕事も真面目にこなし、人当たりも良い。
その評判はすぐに社内に広がりました。
しかも、彼は私より10歳近く年下だというのに、とても頼りがいのある人です。
同じプロジェクトチームになったこともあり、自然と彼とは会話する機会が多くなりました。
そしてある日、仕事のことで彼に相談しました。
「僕で良ければいつでも聞きますよ」
と彼は優しい言葉をかけてくれました。
佑真さんは爽やかで清潔感があって、真面目で、何よりも思いやりがあり、まるで若いころの夫のようでした。
私は、そんな彼に対して徐々に惹かれていくのを自分でも感じていました。
けれど、この気持ちは抑えなければ。
彼は結婚指輪をしていますし、年下で、しかも私には夫がいる。
私はそんな葛藤を抱えたまま、時が過ぎていきました。
そしてある夏の日、衝撃的な事実が判明しました。
習い事の陶芸教室で仲良くなった女性が、佑真さんの奥さんだったのです。
彼女は美智子さんと言って、上品で清楚な感じの女性でした。
仲良くなり、一緒に喫茶店でお茶をしていた時に家庭の悩みを話している時、その事実が判明したのです。
美智子さんは夫である佑真さんとの性生活に不満を抱えているようで、そのことについて相談してきました。
あんなに素敵な人に何の不満があるの、と思いましたがそれは口に出しませんでした。
私が佑真さんに想いを寄せていることはどうしても隠さなければなりません。
私たちは、お互いの性生活の話をするようになりました。
「夫が構ってくれなくて……」
「私もそうなんです。しかも、私にひどい言葉を言ってきたりしますし、こんな人ってわかっていたら結婚なんてしませんしたよ」
佑真さんがそんなことをするなんて考えられませんでしたが、奥さんが言うのなら本当のことなのでしょう。
私は、美智子さんを慰めました。
「夫には、私も疲れてしまいました。どうしたらいいんでしょうね……」
「じゃあ、夫を交換してみませんか?」
「えっ?」
私は驚きましたが、美智子さんが冗談を言っているようには見えません。
「夫に疲れてスワッピングをする人って結構いるみたいなんです。私の周りにもいるんですよ。新鮮な気持ちを味わえるのなら……どうですか?」
こんなことをしてはいけないことはわかっています。
でも佑真さんと一緒に過ごせるのなら……
そう考えると、自分でも気づかないうちに私は頷いていました。
あっという間に、その日がやってきました。
私は駅前から美智子さんに案内され、祐真さんと美智子さんの住むマンションまでやってきました。
「文香さん、今週はよろしくお願いしますね」
祐真さんに出迎えられた私は、胸が高鳴りました。
この一週間、どんなことが起きるのか楽しみでしかたありませんでした。
話を聞くと、このスワッピングは祐真さん公認とのことです。
「最初に聞いた時は驚きましたけどね。まさかスワッピングなんて。でも僕も妻には愛想が尽きていたのでいい刺激になるかもしれませんね」
愛想が尽きていた、との言葉は気になりましたが私たちは一週間の共同生活が始まりました。
それはまさに夢のような1週間でした。
仕事帰りに一緒に高級レストランに行ったり、イルミネーションを見に行ったり、週末には遊園地に行ったりしました。
もしこの人と結婚出来ていたら……なんて考えてしまうほどに幸せな時間でした。
でも、夫のことをふと思い出すこともありました。
いま美智子さんと一緒に何をしているのかしら、と考えてしまうのです。
こんな感じに私のことを思い出してくれているのかしら、そう考えると切ない気持ちになりました。
最終日、私たちはラブホテルに行きました。
ここまで来たらもう引き下がれないのに体は正直でした。
「祐真さん、私……」
「ええ、文香さん、言わなくても分かります。僕も同じ気持ちです……」
私たちは激しくキスをして、服を脱がせあいました。
私たちは立ったまま、お互いの体を愛撫し合いました。
「ああん、祐真さん……」
「文香さん!」
私たちは寝室のベッドの上でもつれ合いました。
私は祐真さんと抱き合ってキスをし、彼の手が私の胸を揉みます。
「あん……」
私は気持ちよくなって声を漏らしました。
彼の口が私の首筋を吸い、舌が肌を這い回ります。
「ああ、祐真さん……」
「かわいいですよ、文香さん」
祐真さんは私の乳首を口にくわえました。
「ああっ、いいっ……」
私は体をのけぞらせて悶えました。
やがて彼の手が私の下半身に伸び、割れ目をなぞり始めます。
「ああ……ああん……」
彼の指が私の中に入ってくると、私は思わず声を上げてしまいました。
彼は私の股間を刺激し続けながら私にキスをしてきました。
私も夢中で舌を伸ばして絡め合わせます。
(ああ、祐真さん……)
私は祐真さんに抱きつくようにして、彼の動きに身を任せました。
やがて、彼の指先の動きが激しくなり、私の体も痙攣し始めます。
「ああん!イッちゃう!イクっ!」
私は絶頂を迎えてしまいました。
彼は私の股間から手を離すと、今度は自分の股間のものを取り出して見せつけてきました。
「見て、文香さん」
彼は私に覆い被さるようにすると、それをゆっくりと挿入してきました。
「ああっ!」
私は思わず声を上げました。
祐真さんのものが私の中に入ってきます。
私は彼の首に両手を回して抱きつきました。
「文香さん、好きだよ」
祐真さんが耳元で囁きます。
私は彼に身を任せながら、何度もキスをしました。
(ああ、最高……)
私は心の中で呟きました。
私達は体位を変えました。
私は四つん這いにされ、後ろから突かれます。
「ああん、いいっ!」
私は激しく悶えました。
祐真さんは私のお尻を掴むと、さらに激しく突き上げてきます。
「ああっ!すごいっ!」
私は快感のあまり失神しそうになりました。
(ああっ……気持ちいい)
私は頭が真っ白になりそうでした。
祐真さんは私を抱き起こすと、対面座位になりました。
「はぁ……はぁ……」
私は荒い息を吐いていました。
「文香さん、好きだよ」
祐真さんが再びキスをします。
私は彼の背中に腕を回して抱きつき、激しく腰を動かしました。
(ああん!もうダメ!)
私は限界に達していました。
「文香さん!」
彼は私の名前を呼びながら、さらに激しく突っ込んできました。
「ああ!イクッ!イッちゃう!」
私は絶叫しながら絶頂を迎えました。
同時に彼も果てて、私の中に大量の精液を放出しました。
私達はそのままベッドに倒れ込みました。
「文香さん……」
彼は私の髪を撫でながら、優しくキスをしてくれました。
(祐真さん…)
私は彼の胸に顔を埋めて甘えます。
私たちは裸のまま抱き合っていました。
翌朝、祐真さんに見送られて、私は美智子さんの元へ向かっていました。
「いやあ、文香さんは本当に素敵な方ですね。実はうちの嫁は何回も浮気してて、手に負えないんですよ。貴女のような方と結婚できていたら良かったのに」
初耳で、私はとても驚きました。
あんなに清楚な雰囲気の彼女が、浮気なんてするわけがないと思っていたからです。
やがて美智子さんに合流した私は祐真さんと別れ、彼女と話をしました。
「文香さん、どうでしたか?」
「まあ……新鮮な感じではありましたね」
「そうでしたか。私もいい体験をさせてもらいました。夫は浮気癖が酷くて、いつも家に居なくて寂しいんですよ……私も直樹さんと結婚できていたらなあ」
私はぞっとしました。
お互いに言うことが食い違っていて、どちらが本当のことを言っているか分からないからです。
それ以来、私は彼らに深く関わることをやめました。
そして私は夫への愛情を再確認できました。
あの日のことについて、私たち夫婦が話し合うことは無いでしょう。
お互いに知りたくもないからです。
思えば、私たちが夫婦を続けられてきたのはあの夫婦のように嘘に嘘を重ねないからかも知れません。
私たちはいままでの無干渉を謝って、セックスレスも解消しました。
今の私は満たされていますし、もう二度とあんなことはしないと誓えます。
だって私には、直樹さんただ一人しかいないのですから。
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