ただしいこと 作:ひよ
私は夫と共に地方都市に住んでパートをしている女性で、いまは妊娠中です。
二人とも高収入では無いので贅沢はできませんが、子供がもう少しで生まれるということもあって幸せに暮らしています。
夫は誠実で心優しい人ですが、バツイチで前の奥さんとは喧嘩別れしてしまったそうです。
それに前の奥さんとの間に幼い娘もいるらしく、彼がその子に会いに行くたびに謝られています。
私は子供が大好きですし、それに愛する夫の血を引いている子なら尚更愛おしいです。
私も娘に会いたいですが、夫が会わせてくれないのでいつも写真だけを見せてもらっています。
そんなある日、私は早産の疑いで入院することになりました。
でも夫はその直前からずっとソワソワしていて、私にあまり構ってくれません。
これから入院するというのに、私は不安な気持ちになってしまいました。
ずっとスマホを見ているので私が何か話しかけても曖昧な返事しかしてくれないのです。
もしかして、浮気しているのではないか……そう思いましたが夫がそんなことをするはずがありません。
私は不安な気持ちを抱えながら、入院の日を迎えました。
「用事があるんだ。本当にごめん」
どうやら、その用事のせいで私の傍には居てくれないようでした。
その後、出産はどうにか無事に終わりましたが、私はモヤモヤした気持ちでした。
体調も崩していたのに、なぜ夫は私のことを優先してくれなかったのだろう。
迎えに来た夫の運転する車で帰宅している途中、私は耐えきれず夫を問い詰めてしまいました。
「私より大事なことがあるの?昔はあんなに大切にしてくれたのに」
「事情があるんだよ。絵里、君を傷つけないためでもある」
「どういうこと?」
「すぐに分かる。少し待ってくれ」
夫はあまり多くを語りませんでした。
家に到着した私はすぐに変化に気づきました。
明らかに、いつもと違う匂いがしますし、家具の位置も微妙に違います。
私は意を決して夫を問い詰めようとしました。
「ねえ、もしかして……」
「絵里、話したいことが沢山あるんだ。聞いてほしい」
そういった夫の目は真剣で、ここ何年も見ていなかった表情でした。
私は、その真剣な眼差しを見て、夫を信じることにしました。
まず、娘の愛香ちゃんが虐待されている、でも私にはどうしようも出来なかった、と元義母から連絡があったこと。
愛香ちゃんは酷い状態で、今すぐにでも児童相談所に保護してもらわないといけない状態だったこと。
そして、その全てが私が入院する日と完全に被ってしまっていたこと。
「そうだったのね……」
「君には許されないことをしてしまった。愛香のためとはいえ、大切な君のことを蔑ろにしていい理由にはならない。これから一生をかけて償っていくよ」
「いいのよ。それより、愛香ちゃんは無事なの?」
夫は驚いていました。
「えっ、そんなに簡単に……別に、一生許してくれなくてもいいんだよ」
「愛香ちゃんが危ない状態だったんでしょう?それならあなたがしたことは正しいわ。私のことを優先して愛香ちゃんの事を後回しにしたなら、あなたのこと嫌いになってたかも」
「絵里……」
夫は私を抱きしめて、私は夫をきつく抱きしめ返しました。
誰よりも優しくて、優柔不断だけど最後には正しい道を選んでくれる。
私はこの人の、不器用なりに頑張る姿が好きで結婚したのです。
「それに、私は愛香ちゃんに会いたいわ」
「そうだな。俺も同じだ……絵里、ありがとうな」
「ええ、いつものことよ」
そういって私は彼にキスしました。
それから数日後、しばらく自宅に預かる形で愛香ちゃんと会うことができました。
まだ10歳の愛香ちゃんが夫に手を引かれて歩く姿は弱々しくて、今にも倒れてしまいそうでした。
でも何度も話したり遊んだりしていくうちに心をだんだん許してくれるようになってきました。
お人形遊びをしたり絵本を読んであげたり、愛香ちゃんと遊ぶのは楽しいことばかりでした。
愛香ちゃんは引っ込み思案ではあるものの賢い子で、はやく学校に行けるようになりたいと話していました。
「でも、お母さんは私の事嫌いだし学校にも行かせてくれないの。絵里さんが本当のお母さんだったらよかったのに」
寂しそうに話す愛香ちゃんに、私は心をうたれて泣きそうになってしまいました。
「私が愛香ちゃんの新しいママになるわ。前のお母さんより、ずっと幸せにしてあげる」
「いいの?本当に?」
「ああ。ここが愛香の新しい家だよ」
夫も嬉しそうにそう言って、私と愛香ちゃんを抱きしめました。
あの日から一年が経ちました。
愛香は学校で友達に囲まれて楽しそうに毎日を過ごしています。
弟である凛太も元気に育っていて、私たちは幸せでいっぱいです。
皆でご飯を食べて愛香と凛太が眠りについた夜のこと、私は夫婦の寝室に夫といました。
「何もかも君のおかげだよ。君と結婚できたことが人生で一番の喜びだよ」
「大げさね。でも、私もそう思ってる」
たちは見つめ合い、深い口付けを交わしました。
そして服を脱がせあって、私たちは一糸まとわぬ姿になりました。
「いつ見ても綺麗だ。愛してる」
「ふふ。ありがと」
夫の愛撫は優しくて丁寧で、まるで初めて愛し合った時のようにゆっくりと私の中をほぐしていきます。
私はそれだけで嬉しくて達してしまいそうになりましたが、必死にこらえました。
「ねぇ、早く挿れて……もう大丈夫よ。ほら、こんなに濡れてる」
「ああ……じゃあ、挿れるぞ」
夫は私の膣内にゆっくりと入ってきました。
「ああっ……!!」
久しぶりの感覚に、私は思わず大きな声を出してしまいました。
夫はゆっくりと腰を動かし始めます。
「あっ……んっ……」
最初はゆっくりでしたが徐々に激しくなっていきます。
「ああっ……いいっ!そこぉ!」
もう何度も愛し合っているので私の良いところは分かっていて、そこを重点的に攻めてられると声を抑えられません。
「気持ちいいか?」
「ええ、もっと激しくして!」
夫の息遣いが激しくなっていきます。
「ああっ!イクッ!」
私は絶頂を迎えてしまいました。
しかし夫は構わず動き続けます。
「すまない……もう我慢できないんだ」
そう言って彼はさらに激しく突き上げてきました。
「ああんっ!!だめぇっ!!」
あまりの快感に意識を失いそうになりますが、それでも彼は止まりません。
「愛してる。君だけだ……んっ……」
彼は私の唇を奪い、舌を入れてきました。
夫の唾液を流し込まれる体が熱くなり、頭がボーッとしてくるのを感じます。
「ああっ、もうダメぇ!」
「俺もっ……!」
私はまた絶頂を迎えてしまい、彼もまた絶頂しました。
その後も結局、朝までずっと愛し合いました。
次の朝、私たちは一緒にシャワーを浴びて朝食をとりました。
そしてそれから数時間ほど休憩した後、愛香を見送るために準備をします。
「ごめんなさいね……私ったらあんなに乱れてしまって」
「いいんだ、可愛かったよ」
小さくそんな会話をしながら身支度を済ませたあと、玄関に向かいます。
明るい色のランドセルを背負った愛香の後ろ姿は眩しくて、私たちのしたことに間違いはなかった、と実感できます。
愛香はこちらを振り返り、私たちに向かって笑顔で手を振ってくれました。
「いってきます!お父さん、お母さん」
「いってらっしゃい!」
「いってらっしゃい……」
夫の声は消え入りそうでしたが、その目は涙で滲んでいました。
私はそんな彼を見て愛おしさを感じ、そっと肩に手を回しました。
「愛してるよ、絵里」
夫はそう言って私の額に優しく口付けをしてくれました。
私は嬉しくて思わず涙ぐんでしまいましたが、それを悟られないように平静を装って微笑みます。
「私もよ。ずっと一緒にいましょうね」
そう言って私たちは口付けをして、これからもお互いと子供たちのために生きることを誓いました。
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