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妻を差し出す夫 作:ひよ
娘と私は、二人で食卓を囲んでいます。
もう、娘に「お父さんは?」と聞かれることすら無くなりました。
わたしは38歳で、スーパーでパートをしている主婦です。
とても私一人の収入では生活できず、私と娘にとって夫の存在は不可欠です。
ですが夫は最近ずっと飲み歩いたりギャンブルをしているので、毎日帰ってきません。
私が稼いだお金をまたギャンブルにつぎ込んでしまうので赤字です。
出会ったばかりの夫はとても誠実そうに見えたのですが、実際はこんな有様です。
それに娘が生まれてから夜の相手は全くしてくれなくなってしまいました。
見る目がない私も悪いですが、まだ七歳の娘のためにも家に毎日帰ってきて欲しいのです。
でも、そんなどうしようも無い夫でも、素晴らしい知り合いの方を紹介してくれました。
その方は宮田さんといって、裕福で眉目秀麗な男性でした。
もう五十歳は超えているそうなのですが、宮田さんは清潔感のある外見で若々しく、とてもそんな年齢には見えません。
そして、どうやら宮田さんは夫に恩があるらしく、私たちに金銭面の援助をしてくださることになりました。
「お気持ちは嬉しいのですが……そんな大金、とても受け取れません」
「良いんだよ」
「ですが……」
「これは私の気持ちなんだ。気にしないで受け取ってくれ」
彼はそう言って微笑んでくれました。
宮田さんはとても紳士的な男性で、今までに出会ったどのような男性よりも優しい方でした。
夫が彼みたいに素敵な人だったら、私も娘も幸せに暮らせるのかしら……
そう考えずには居られないほどに、宮田さんは魅力的な存在でした。
そうして私と娘は宮田さんからお金の支援を受けて生活していました。
それでもやはり夫のギャンブル癖は治りません。
すみません、と宮田さんに会う度に私は謝ります。
彼は怒ることすらせず、私に優しい言葉を掛けてくれるのです。
「気にしないで。それにしても、こんなに綺麗な奥さんを放っておくなんて雄平君は悪い人だね」
「いえ、お世辞でも嬉しいです……でも、夫には困り果てたものです」
「お世辞なんかじゃないよ。雄平君があんな状態なのに娘さんをちゃんと育てているなんて立派だよ。もっと自信を持って」
そう言って、宮田さんは笑ってくれました。
なんて素敵な笑顔なのかしら……
私は思わず、彼に見惚れてしまいました。
夫には悪いですが、私は宮田さんに恋しているのかもしれません。
でも、こんなに素敵な方なんだから奥さんがいるはず。
それに、私には夫と娘がいるんだから。
私はこの気持ちに蓋をするしかありませんでした。
雨の降る夜、宮田さんから電話がありました。
こんな時間にどうしたのかしら、と思いつつも私は電話を受けました。
「夏子さん。落ち着いて聞いてほしいんだが、さっき雄平君から、妻と娘を頼みますと連絡があった」
その言葉は衝撃的でした。
詳しく聞くと、なんと私たちを置いて借金の関係で海外に行ったらしいのです。
宮田さんによると、夫はもう戻ってくるつもりは無いようでした。
私はショックで涙が止まらず、電話中なのに泣き崩れてしまいました。
「宮田さん、私これからどうしたら……」
「そうだな、一旦僕の家に来ないか?空き部屋もあるし、どうだろう……君と娘さんが嫌じゃなければ」
「えっ、いいんですか?」
前にも何回か、宮田さんは何回かその豪邸に私たちを招いてくださりました。
娘も宮田さんに懐いていましたし、心細い今にとってこのお誘いは有難いことこの上ないのです。
「いいよ。今迎えに行ってるから、待っていてくれ」
「ありがとうございます……本当にありがとうございます……」
私は何度も何度も宮田さんにお礼を言いました。
宮田さんのお家に住まわせてもらってからは、人生が一変しました。
美味しい食事に、綺麗な服、大きくて清潔な家に何不自由ない生活。
宮田さんは私にとても良くしてくれます。
あんなに心細い生活は、今では嘘のようです。
「あの、こんなによくしてもらっていいんですか?」
「気にしないでくれ。自慢じゃないけれど、お金には困っていないからね。君と梨花ちゃんがいいなら、ずっといてくれて構わないんだよ。ずっと一人で、僕も寂しかったからね」
私はお手伝いさんのいれてくれたワインをまた飲み、尋ねました。
もう辺りは暗くなっていて、梨花は眠りについています。
「あの、失礼ですが……奥様はいらっしゃるんですか?」
「ああ、妻はもう居ないんだ。仕事ばっかりで愛想をつかされてしまってね」
そう言うと、宮田さんは寂しそうに笑いました。
「そうだったんですね、すみません……」
「いいんだよ。妻が居ない生活に、もう慣れてるから」
もし宮田さんの奥さんになれたら、どんなに幸せでしょうか。
彼は思いやりがあって、私たちのような弱い立場に手を差し伸べてくれる……
この人の娘になったら、梨花だって苦労しないで大人になれる。
でも、私には雄平さんがいるのです。
あんなろくでなしでも、一度惚れ込んでしまったら嫌いになれないのです。
それに宮田さんのような素晴らしい男性が、私なんかを好きになってくれるとは思えません。
「ああ、君みたいな人と結婚出来ていたらな」
私は驚いて、グラスを落としそうになりました。
「え、あの」
「いや、何でもないんだ。独り言だよ、気にしないでくれ」
宮田さんは笑っていましたが、心臓の鼓動が鳴り止みませんでした。
「いや、忘れてくれ。恩着せがましい事を言ってごめん」
そう言って、宮田さんの表情は少し曇ってしまいました。
私は彼の寂しそうな瞳に私は釘付けでした。
私が彼の孤独を埋めてあげたい。
私は宮田さんに抱きつき、彼の唇に唇を重ねました。
私たちは舌を絡ませ合い、私は彼の大きな背中に腕を回しました。
「んっ……宮田さん、好きです……」
「僕もだ。……いいのかい?」
私は頷き、服を脱ぎました。
そして私の大きめの胸が顕になります。
「ああっ……」
彼に触れられ、私は声が漏れてしまいました。
彼は私の胸を優しく揉みしだきます。
「ああん……」
ただ目の前にいる彼と結ばれたいという本能だけが私を支配していきました。
私と宮田さんは、また舌を絡め合わせます。
舌を絡ませながら、彼の手は下へ下へと下がっていきます。
そして彼の指は私の秘部に触れました。
「あっ……」
彼は私の秘部の奥まで指を入れていきます。
そして、出し入れを繰り返しました。
「んっ……ああん」
彼の指はやがて二本に増えます。
ぐちゅぐちゅ、といやらしい音が部屋に響いています。
もう私は何も考えることが出来ませんでした。
ただただ、彼に犯されていたいのです。
「あっ……宮田さんっ……」
「可愛いよ……」
そして彼の指は私の一番敏感な部分に触れました。
「ああっ……!」
凄まじい快感に、私は体をよじらせます。
彼は私が感じやすいように優しく刺激し続けました。
「あっ……宮田さんっ……!んっ……ああん!」
秘部からは彼の指と私の液が混ざり合ったものが溢れ出ています。
「ああっ……私、もうっ……あっ!」
そして私は絶頂に達してしまいました。
私の体はガクガクと震えています。
彼はそっと私にキスをして、私のあそこに大きなものをあてがいました。
「挿れるよ」
「はい……」
そして彼は私の奥までそれを挿れました。
「ああっ!」
私は思わず、大きな声を出してしまいます。
「大丈夫?」
「ええ……動いてください」
彼はゆっくりと腰を動かし始めました。
彼のものは私の中で擦れて、快感が私を襲います。
「あっ、あんっ……宮田さんっ……!」
「夏子さんっ、可愛いよ……ああ……」
そして彼は腰の速度を速めました。
私はあまりの快楽に頭が真っ白になってしまいそうです。
「あんっ!……ああん、あっ!」
もう何も考えられなくて、声がダダ漏れになってしまいます。
「ああっ!……んっ、あっ」
もう私は絶頂に達してしまいそうです。
「宮田さっ……!もうっ……!」
「ああ……僕もだよ……」
彼は更に腰の速度を速めました。
そして私の奥深くに彼のものが入ります。
「ああん!……あっ!ああああっ!!」
もう私は限界でした。
頭が真っ白になり、快楽の波が私を襲いました。
「あああっ……!」
そして彼もまた私の中に欲望を吐き出しました。
彼のものが抜かれると、秘部からは白い液体が流れ落ちます。
「夏子さん……愛してるよ」
彼はそう言って微笑み、私に優しくキスをしてくれました。
私も彼を愛しています。
もう私は宮田さん無しでは生きていけません……
「いってらっしゃい、梨花」
私と彼は、小学校に向かう娘を玄関で見送りました。
彼は私と娘を愛してくれて、私と梨花の為なら何でもしてくれると言ってくれました。
私と彼、颯太さんは今年の冬に結婚式を挙げる予定です。
娘の後ろ姿が見えなくなるまで見送って、それからリビングへと戻ります。
彼は私を後ろから抱きしめてくれました。
そして優しくキスをします。
もう私は彼のものなのです。
「愛しているよ、夏子」
「私もです……」
彼との幸せな生活に、私はもう何も言う事はありません。
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レビューまとめ
- 織田玲子の品のある演技と艶っぽさが高評価。
- 演技力が向上しており、興奮できるとの意見多数。
- ジジィとのシーンや報告シーンで「ヌケる」と評価。
- ストーリーが昭和の昼ドラ風で丁寧に作られている。
- 浮気から寝取らせに至る夫の心理描写が詳細。
- 部下や老人とのシーンがリアルで興奮を誘う。
- 清楚な奥さんが堕ちていく過程が良いとの声。
- 細かい演技や設定が良い。
- 女優の表情や動作がリアルで惹きつけられる。