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夫婦交換【官能レベル】★★★☆☆

夫婦交換

夫婦交換 作:セラ

「やっぱり海がいい!」

「いや、山が最高だよ!」

 いつものように始まった夫婦喧嘩。今日は日帰り旅行の行き先を巡って、桜と意見が対立していた。山なのか海なのかどちらも譲らない。食事の好みも同じで俺は肉が食べたく桜は魚が食べたい。そんな些細な事でよく喧嘩になる。若い頃はどちらかが折れてすぐに仲直りできたが、歳を取るにつれて二人とも意地を張り、頭が固くなってしまって、些細な事で喧嘩する事が増えていた。

俺の名前は圭吾。今日はいつもの仲間との飲み会だ。俺たち4人は元々幼なじみで、俺、妻の桜、友達の大樹、楓の4人で小学生の頃から定期的にいつも集まっていた。どちらかの家に集まっては、日ごろの愚痴を吐き出すのが恒例だった。

今回の愚痴は、今度の日帰り旅行で海と山で揉めた話だ。

大樹が

「うちもだよ、うちはお互いが決められないから中々決まらなくて」

と笑っていた。

俺たち夫婦は意見を出し合ってぶつかるが、大樹たち夫婦は優柔不断で中々決められずにケンカになるようだ。

性格も対照的だ。

俺と桜は自己主張が強いが、大樹と楓は相手に合わせるタイプだ。

「じゃあさ、多数決で決めよ」

「せーの」

「海」

「山」

意見が割れた。俺とかえでが山、桜と大樹が海。

「あぁ、これじゃ多数決になんないじゃん。どうする?」

と桜が言う。

その時、珍しく楓が提案した。

「んじゃバラバラで行く?」

「え!良いじゃんそれ!」

桜がそれに乗っかる。

そうか…こうゆう決め方も悪くないな。

俺はそう思った。

 結局夫婦を交換してバラバラで行くことになった日帰り旅行。

 

 旅行の数日前から、桜は楽しげに準備を始めていた。

カラフルなシュノーケリングセットや水着を選びながら、

「こんなのどう?」

と楽しそうに問いかけてくる姿を見て、俺は微笑んだ。

彼女たちは海でシュノーケリングツアーに参加するようだ。俺たちは初心者でも登れるハイキングに行くことにした。

お互い気心が知れているから緊張はしなかったが、俺は少し後ろめたい気持ちを抱えていた。

 旅行までの期間、俺は何故かドキドキしていた。 

 そんな時だった仕事の帰り道で偶然にも楓に会った。

 浮かない顔をしている楓に俺が声をかけると「話しを聞いてくれる? 」と涙目で訴えてきた。その深刻そうな感じを受けた俺はそのまま‥ラブホテルに入ったのだった…。

 なんでこんな場所に? と戸惑う俺をよそに

「ここならゆっくり出来るでしょ?」と楓が言う。

 静かな空間が余計に緊張を倍増させそうで俺はテレビをつけた。

 すると…

 テレビからは突然AVが流れた。

「あぁん! あぁぁん! 」

 AV女優の喘ぎ声が響き渡った。

 俺は急いでテレビを消そうとしたが楓がその手を止めた。

「…私を抱いて欲しいの…」

 俺に顔を近づけてきた楓が言った。

「ちょっと待て。何があったんだ? 」

「何がって…私ってそんなに魅力ない? 」

「え? 」

 俺を見つめながら楓が服を脱ぎ始める。

「お、おい! 待てって」

 俺が止めるのも聞かないで楓は下着姿になった。

 シンプルな白いブラに白いショーツ姿の楓はセクシーだった。

 俺の操は正直に反応していた。

「嬉しい。私で立ってくれてるのね」

俺はいてもたってもいられず

「お…お風呂用意してくる」と逃げるようにバスルームに向かいお湯をため始めた。

 仮にも友達の妻だ。手を出せば大変な事になる。…だが…楓のあんな目を見るのは初めてだ。夫婦上手くいっていたと思うんだけど…。

 ふと振り向くとそこには全裸になった楓がいた。

「お、おい! なにしているんだ」

「なにってシャワー浴びるんだよ」

 そう言いながら楓が俺の服を脱がしてゆく。

「ちょっと、お前正気か? 」

「うん、正気だよ。私じゃ駄目?」

 いつの間にか俺も服を脱がされていた…。これはヤバイ…。

でも本気で止められない。

 楓はニコッと笑うと俺にシャワーをかけてきた。そして手際よくボディーソープを泡たてて俺の操を洗い始めた。

「ちょっと…」

 やめろと言いたいが、抗えない。ボディーソープで滑りやすくそれでいて、楓の手つきは優しく俺の操を包み込む。その感覚がたまらない。

「気持ちいい? 」

 そう尋ねられると俺は素直に頷くしかできなかった。

「ねぇ…私の事も洗って…」

 泡の着いた手で俺の体に触れながら楓が体を押し付けてきた。

 楓の豊満な胸が俺の体に当たるとたまらない。

「…はぁ…気持ちいい…ねぇ、私の胸も触って…」

 泡のついた手で俺の手をもって自分の胸に触れさせた楓。

 きな楓の胸はマシュマロのように気持ちよくて、もっともっと触りたくなる。

「はぁん…もっと…ねぇ、乳首舐めてぇ…」

 ダメだと頭で分かっていても体が反応する。

 言われた通り楓の乳首を吸い上げた。プルっとしている楓の乳首は咥えているだけでも感触がいい。舌先で乳首を責めると楓の吐息が激しくなり喘ぐ声が漏れてくる。

 バスルームと言う狭い空間で声が響き渡ると、欲情が激しく刺激されていく。

 

 シャワーで俺の操を洗い流した楓がパクっと俺の操を咥えてきた。

 楓の口の中は柔らかくそして表情がエロい。唇で上下に刺激されると俺の操はすでに爆発しそうだった。

「おぉぉ…」

 意識とは逆に吐息が漏れてしまう…こんなに気持ちよくされると、出てしまう…。

 「出したい? 」

 そう楓に効かれると素直に頷いた俺。

 

 すると楓が俺の上に乗っかって来た。ちょうど俺の操に楓の股が重なるように乗っかられて、俺の操が楓の入り口にあたっていた。

「いいよ、入れて。」

「で、でも…」

「いいじゃない。もうここまでしたらしてなくても一緒だよ?」

 そういいながらこすりつけられると、そのままヌルッと楓の中に俺の操が入ってしまった。

「あぁん…気持ちいい……」

 楓が腰を動かして俺の操がグイグイと楓の中に入ってゆく。ざらざらした感覚の中吸い上げられていく。

「はぁん…もっと…」

 

 日ごろの楓からは想像できない程、楓は乱れていた。

 腰を激しく動かしながら楓が刺激する。俺の操は楓の中でさらに大きくなり、どくどくと脈を打っている。

 膣を締め付けてくる楓に、もう限界だった。俺の操の先端からは液が漏れ始めている。

「で、でる! 」

「…いいよ。出して…思いきり出して」

 

 もう何も考えられない俺はそのまま楓の子宮の中に勢いよく精子をぶちまけた。

 こんなに興奮して噴射したのはどのくらいぶりだろうか?

 子供が出来たらどうしようなどと考えられないほど頭の中は真っ白だった。

 その後も俺と楓は激しく絡み合った。日ごろの鬱憤を晴らすかのように。

 こんなに一度でセックスをしたのは初めてかもしれない。

結局楓の悩みは、大樹とのセックスレスが原因だったそうだ。でも俺とセックス出来たことで今までの悩みが全て吹っ飛んだらしい。そしてそれは俺自身も同じだった。久々のセックスは不満というものを全て吐き出させてくれた。

「またお願いね」と桜はいう。

罪悪感を感じつつも、桜の可愛さに抗うことは出来ないんだろうなとこの時確信した。

 いよいよ旅行当日、挨拶もそこそこに

「おはよう、夜はまたみんなでご飯食べようね」

と約束し、バラバラに車に乗り込みそれぞれ出発した。

「良かったのか? 楓」

「ん?なにが?」

楓はおっとりと答える。

「いや、なんでもない。さすがにちょっとドキドキするな」

「そうなんだ。ふーん」

「大丈夫だよ、今日は楽しもう!私、お弁当も作ってきたんだよ」

「おお、ありがとう!」

少しぎこちないながらも、新鮮な時間はあっという間に過ぎ、目的地に着く頃には、心地よい疲れと期待が胸に広がっていた。

青空の下、目の前には往復5時間のハイキングコースが待ち構えている。

「さぁ、行くか」

と意気込んで、俺たちは険しいハイキングコースを登り始めた。

息が上がり、心臓がドキドキと音を立てる中、足元の石に注意を払いつつ、一歩一歩慎重に進んでいった。道中、俺が

「休憩しようか?」

と提案しても、楓は笑顔で

「大丈夫」

と答える。

その姿は、桜なら

「しんどーい」

と嘆くだろうなと思いつつ、頑張り屋さんの楓らしいと、心の中で微笑んでいた。

頂上に近づくにつれ、俺たちの息が荒くなり、心臓の鼓動が速まった。足元の石が滑りやすく、注意を怠れば危険だ。

「ここ滑るぞ」

と手を貸し、

「ありがと」

とお互い支え合いながら一歩一歩慎重に進んだ。そしてついに、頂上にたどり着いた時の目の前に広がる絶景と達成感に胸がいっぱいになった。

「すごーい」

遠くまで見渡せる景色に、楓と俺は感動していた。

「ああ、すごいなー」

「みんなで見れたら良かったのにね」

と楓が呟く。

『あいつらは頂上まで車で来たいって言うだろうけどな』

と俺は笑いながら答える。

「ふふっ。そうだね」

しばらく新鮮な空気を吸いながら景色を堪能していると、

「さぁ、お弁当食べよっか!」

と楓は見事なお弁当を広げてくれた。桜は料理が苦手なので、普段は俺が一緒に作ることが多い。

「美味しそうだな」

と喜んでいると、

「食べて食べて」

と卵焼きを食べさせてきた。内心ドキドキしながらも

「うん、美味い」

と言うと、楓は嬉しそうにしていた。

「今日はどうだった?」

と尋ねる楓。

「え?楽しかったよ」

と答えると、楓はほっとしたように微笑んだ。

「でもほんとは桜と来たかったでしょ?」

と楓が突っ込む。

「いやいや、そんなこと言ったら、楓だって大樹と行きたかったでしょ?」

と返す。

お互い沈黙が流れる。楓といることに何の不満もない。それは楓も同じだろう。離れ離れになったことで、お互いの妻、夫を愛しているんだと再認識していた。

「そうだね、でも私、結構楽しかったよ!たまにはこういうのも良いかもね!」

「あぁ、そうだな。山登りはあいつら絶対にしてくれないから、ハイキングはまた楓に頼むわ」

「美味しいお弁当も食べられるしな。ハハ」

「もう!食事係じゃないんだよ!でもまたどこかハイキング行こうね」

 じっと見つめ合った俺と楓。

「…今日もどこかでする?? 」

 不意に尋ねられ俺はあの夜を思い出し真っ赤になっていたと思う。

「今日は無理だよ。時間も無いし…」

「んじゃまた今度ね。」

「もしバレたらどうするんだよ…」

「大丈夫だよ。これは夫婦交換なんだから」

「夫婦交換?そうか。そうなる…のか?」

「そうだよっ。それに、夫婦交換するとなんだか新鮮じゃなかった? 」

 確かに…俺はあの夜、楓とセックスして帰るとなんだか桜の事が新鮮に見えた。

 長年のマンネリ化もあったかもしれないが、なんだか重たかった性の悩みが吹っ切れた事で愛しさも感じていた。

 やっぱり夫婦の愛だって性の問題が一番の悩みなのかもしれないなぁ。

「だからこれからも、時々でいいからねっ」と言い楓は悪戯っぽく微笑みキスをしてきた。

 それから俺たちは山を下り帰路に着いた。

少しだけ別々で行動することに不安を抱えていたけど、俺たちは男女でも友情があることを証明できた。

待ち合わせのポイントで、桜と大樹に合流すると、二人ともゴーグルの日焼け跡がくっきりと目の周りに付いて真っ赤になっていた。俺と楓は大笑いし、「もう、笑わないでよー」と桜は恥ずかしがっていた。

「ねえ、どうだった?」

と桜が興味津々に聞くと、楓は目を輝かせて

「すっごい綺麗な景色だったよー」と答えた。

桜と大樹も大きなトラブルはなく、お互い友人として付き合えたようだ。

この後の食事をどこに行こうか相談していると、

「んじゃせーので言おうか。「せーの」

「焼肉」

「お寿司」

また、俺と楓は焼肉、桜と大樹はお寿司と分かれてしまった。4人は大笑いし、どこに行くかスマホで探し始めた。

俺たち4人は夫婦同士でもあり、友人同士でもある。このままの関係を続けられるように、たまには今日のような日を作っても良いもんだなと俺は思った。

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