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スワップデート【官能レベル★★★★☆】

夫婦交換

スワップデート 作:セラ

元ネタはこちら

私たちの夫婦関係がうまく行くようになったきっかけは、正直、自分でも驚くような提案からでした。

定年を迎えた夫と、毎日顔を合わせるたびに何かしらの不満が積もっていく日々。

主婦は朝から食事を作って掃除洗濯とお休みはありません。そんな状態の中に夫が退職してからというもの、毎日朝からダラダラしている彼の存在はイライラする存在以外の何物でもありませんでした。私が小言を言い、ちょっとしたことでも言い争いが絶えなくなってしまいました。

朝の挨拶すら、「おはよう」の一言だけで以降の会話が無い日も多くありました。たまに、私のご機嫌伺いなのか、何か手伝おうとしても、私は余計にイライラしてしまい「頼んでないでしょ?」と冷たく言い放ってしまう自分がいました。

その反対に、彼が何もしないでゴロゴロしていると、「どうして何もしてくれないの?」とつい声を荒げてしまう。夫からしたら大変だったと思います。

でも30年間、夜まで一人だった生活が、朝から何もしない人がそこにいるのが耐えられなかったのです。少しでも外出してくれれば私の時間も取れたのでしょうが、彼は全く家を出ることもなかったのです。私にとってまるで出口の見えない迷路に迷い込んだかのような状況で、そんな毎日が続いていたのです。このままじゃいけない、でもどうしていいかわからない。そんな時、ふと頭に浮かんだのが、ママ友のえりさんとの会話でした。

「ねえ、うちの旦那がさ、すごく生活リズムが違うんだけどどうしよう? 」

えりさんが夫との生活に不満があるということは前から聞いていました。彼女は、仕事も続けながら主婦業もこなさなければならず、本当に大変だったと思います。そんなえりさんだから、私の悩みを真剣に聞いてくれると思ったのです。そして返ってきた答えが

「夫婦交換してみない?」だったのです。

私はすぐに賛成しました。でも問題はどうやって実行するかです。

安易に誘っても夫が賛同してくれるとは限らないのでシンプルな方法を考えていました。

そして、ある日、私は思い切って夫に

「菊池さん夫婦の家で夕食を一緒にしない?」

と提案しました。普段、私からそんなことを言うことは少ないので、彼が少し驚いた表情を見せたのを覚えています。でも、彼は特に深く考えることなく、

「え?俺も行くの?」

と、ひとしきり悩んだ後にようやく良いよと応えてくれました。

次の週に、菊池家を訪れると、暖かい光に包まれたリビングには、美味しそうな料理がずらりと並び、ワインの香りがほんのり漂っていました。始めは緊張していた夫もお酒が入れば徐々に緩んできたようで、久しぶりにリラックスした気分で笑いながら時間を過ごすことが出来ました。でも、楽しい時間の中で、心の片隅にずっと引っかかっていたものがありました。これまでの夫との関係、これからの私たちの未来はこれからどうなるのだろう。考えれば考えるほど、未来が見えなくなっていました。そんな時、酔っぱらってしまった私はふと口から出てしまったのです。

「ねぇ、えりさん、夫を交換しない?」と。

まるで冗談のように聞こえるかもしれませんが、その言葉には私の本心が少し混ざっていました。

えりさんは即答で良いよと答えてくれましたが、お酒の中での話ということで、その話はそのまま流れていきました。ただ、私はその帰り道、頭の中でずっとその提案を繰り返し考えていました。そして、数日後えりさんに、本当に交換してデートしない?と提案し了承をもらいました。そしてその日のうちに、思い切って夫に言ったのです。

「今度、本当に私たち本当に夫婦を交換して遊びに行かない?」と。

夫は驚いた顔をしていましたが、美人のえりさんとお出かけできると思ったのか、反対はしませんでした。

 交換当日、えりさんの夫である菊池さんが私を迎えに来てくれました。正直、自分で提案しておきながら胸の中は緊張でいっぱいでした。夫以外の男性と二人きりで過ごすなんて、何年ぶりのことでしょうか。けれど、えりさんの夫は優しく接してくれて、私の心を少しずつ和ませてくれました。彼との会話は穏やかで、自然に笑顔がこぼれました。夫とは違う雰囲気に心の中で何かが解けていくような気がしました。

 しかし、その一方で、夫のことが頭から離れませんでした。

夫とのこれまでの日々、良いところも悪いところも、改めて思い出しては、自分自身の態度を振り返るきっかけになりました。

「私、何やってるんだろう……」

と、何度も自問しました。その一方で、菊池さんの優しさに触れるたび、今の自分に必要なのは、夫に対してもう少し優しく接することなのかもしれない、と感じたのです。

「ねぇ。ご主人とは夜の方はどうなの? 」

 唐突ない菊池さんの質問に私は顔が真っ赤になった。

 

 そう言えば夫とはもう随分ご無沙汰。お互いが男女と意識していないばかりか、家族でありそんなことはしなくていいと思っていた。

「菊池さんはどうなのですか? 」

 私が聞き返すと菊池さんは、

「うちは今でもしているよ。若い頃の様にはいかないけどね。月に1回か2回くらいかな。どっちかにだけご奉仕する日もあるし。寝る前にキスは必ずしているよ」

「え? そうなんですか? 」

「夫婦は愛し合わないとね」

 「ねぇ…ちょっと試してみる? 」

 そう言われて車が止まったのはラブホテルの前だった。

 私は驚くばかりで首をブンブンと振っていたが、菊池さんはそのままラブホテルの中に車を止めた。

「ちょっと…これは困ります」

「夫婦交換って言ったでしょう? こうゆうことだよね? 」

「え? 」

「大人のデートにセックスがないなんて、ありえないからね」

 そう言って私を車から降ろして菊池さんは強引と言っても過言ではない形で、私をホテルの中に連れ込んだ。

 いかにもいやらしい雰囲気のホテル。こんな場所に来たのは何十年ぶりだ。夫と若い頃はよく行っていた。あの頃のホテルとは随分と違うおしゃれだし。

「ねぇ…」

 突然、菊池さんが後ろから抱き着いてきた。逃げようとする私をギュッと強く抱きしめて離してくれない菊池さん。

「…妻も今頃同じ事をしていると思うよ」

「え?? 」

「だって、そういうことだから」

 そう言いながら服の中に手を入れ胸を掴んでくる菊池さん。

 痛いと思う反面なんだか刺激が伝わってきて不思議な感覚が体を走った。

「…もしかして、こんなこともされていないの? 」

 ギュッと掴んだ手を撫でまわすように動かし私の胸を揉み始めた菊池さん。

 離れなくてはいけないのに体が言う事を聞かない。頭ではダメと言いながら体が欲しがっている。…どうして? 

「先にシャワーに行ってくるといいよ」

 

 そう言って解放された。

 これって不貞行為じゃない? それを黙認して夫婦交換と言う名の下で…。

 

 ラブホテルのバスルームは嫌らしい道具も置いてある。お風呂でプレイする人もいるようだ。

 ため息交じりで私はシャワーを浴びていたが、ふと鏡に映った自分を見てみるとなんだかいつも以上に色っぽく見えた。さっき刺激されたからだろうか? 

 不思議な感覚でシャワーを浴びていた私。

 バスローブ姿で私が出てくると入れ替わりに菊池さんがシャワーへ向かった。

 こんな事になるなんて。えりさんも同じ事をしているの? 本当に?

 夫に優しくしてあげれば全て変わると思っていたのに、そうじゃないのかな?

 あれこれ考えていると

「おまたせ」

 と後から菊池さん声が聞こえた。

ドキドキと鼓動が鳴り響き私は言葉が出せなかった。

「あのね。大切なのは先ずは自分が幸せになる事なんだよ」

 そう言いながら私を抱きかかえてベッドへ連れて行った菊池さんが、そっと覆いかぶさって来た。

「自分が幸せになると言う事は、自分が満たされる事。そうしたら自然と人に優しくなれるし、許せることも多くなってイライラしなくなるんだよ」

 

 まるで私の心を見抜いているような菊池さんの言葉に力が抜けて行った。

「夫婦交換…それで刺激を取り戻している夫婦は、実は沢山いるんだよ。これは、お互いが公認している事だからね」

 

 そっと菊池さんの唇が私の唇に重なった。久しく感じていなかった唇への温もり。最後に夫とキスしたのはいつだっただろうか? とふと考えてしまった。

 菊池さんにリードされながらキスが激しくなっていき、スルッと舌が滑り込んできて私の口の中を覆い尽くして犯していく。こんなに激しいキスを夫としたことがあったかどうかも覚えていない。でもキスをされているだけなのに体に熱が帯びてくるのは何故だろうか?

 激しくディープキスを繰り返されながら私はすっかり菊池さんの虜になっていた。されるばかりだったディープキスも次第に自分から求めてゆくようになった。

 その勢いでバスローブを脱がされてしまった。

 産まれたままの姿になり絡み合う体から、直接感じる体温がとても気持ちいい。菊池さんの体温はとても暖かく私の心まで包み込んでくれるようで、触れ合っていても心地いい。

 

 体温を感じ合っていると菊池さんの唇が私の首筋に這ってきた。優しくてちょっと激しく這ってくる菊池さんの唇が私の首筋から鎖骨へ降りて来て胸をワシ掴みにしてくる。

 ギュッと握られるとまた体中に刺激が走った。

「あっ…」

 思わず声が漏れた私。

 ワシ掴みにされた胸に菊池さんが吸い付いてきて、指先で乳首をつまんだり口で吸い上げたり、舌で転がして刺激を与えたりと、私の体が喜びを隠し切れず反応する。吐息が漏れ体がほてってくると、私は自然と菊池さんの下半身へ手を伸ばしていた。

 

 既に下着はつけていない菊池さんの下半身は育っていた。操が大きくなり直立不動に起っていて、私の股にあたっていた。

 

 こんなに太くて硬い操に触れるのは久しぶりだ。手でつかむだけでもドクドクと脈が伝わってくる。そして、私の手の刺激でどんどん大きくなってくる菊池さんの操に触れていると、もっと育てたくなり愛しさを感じる。

 

 こんなふうに夫に触れたことあったかな? 夫は淡白でゆっくりセックスをするほうではなくいつも慌てる事が多かった。その為、起つとすぐに挿入しなくてはと焦ってセックスしていた気がする。

 だが菊池さんは夫と違い、落ち着いていてどっしり構えている。比べる事ではないけど、この違いはやはり私のご奉仕が少なかったからなのだろうか? そんなことを思いながら、私は菊池さんの操を撫でていた。

 しっかり育った操を確認すると私はパクっと口で咥えて刺激を与えていった。

「おぉ…気持ちいい…。もっと…」

 優しく口で上下に動かし、舌で舐めまわし、先端を刺激してくる。

「そう…もっと…もっと…」

 可愛いくらいにおねだりする菊池さんは、まるで子供のようにかわいい。えりさんにもこんな調子で甘えているのだろうか? 

 そう思ったとき菊池さんが私をベッドに押し倒して覆いかぶさって来た。

「今度はたっぷり可愛がってあげるよ」

 そう言って意地悪そうにニヤッと笑った菊池さんは、首筋から鎖骨へ向かってむさぼるように唇を這わせてきた。時折り舌先を滑らせてくる感覚がたまらなく、私の体がのけ反るくらい反応する。

 そのまま胸をワシ掴みにされ、乳首を咥え刺激されると、体中に電流が走り、吐息と喘ぎ声が漏れてしまう。

「あぁん…はぁん…」

 体が火照り体温が上がる。菊池さんが愛撫を繰り返し私の体が弓型にのけ反っていく。

 頭の中まで電流が走るかのような刺激にイってしまいそうになった時、股の間にタラーっと愛液が流れ出したのを感じました。

 菊池さんが股に手を伸ばして愛液を舐めてきた。そしてそのまま私の股へ顔をうずめると、ねっとりした液の中に舌を掻い潜らせ私のクリトリスを刺激してきました。

「ああっ」

 久しぶりの刺激に喘ぎ声も大きくなった。菊池さんの舌先が気持ちよくて、私のねっとりした液はますますあふれ出していた。

 ゆっくり上下に舌を動かし刺激しながら、菊池さんの指が私の膣へと入って来た。

 グイグイと広げられると久ぶりの感覚に少し痛みを感じるが、その痛みすら快感でたまらない。

「はぁん…」

 喘ぐ声も激しくなり菊池さんの背中にギュッとしがみついた私。

「そろそろ入れるよ…」

 そう耳元で囁かれ頷くしかできなかった私。

 

 ほぐされた膣の入り口から太くて大きな菊池さんの操が入って来た。狭くなっている入口を広げられると私の喘ぐ声がさらに大きくなる。痛みもあるが快感もあり、私はグイグイ入ってくる菊池さんを受け入れていた。

 菊池さんの太くて硬い操が私の子宮へ到着すると、衝撃的な刺激が体中に襲いかかった。

「あぁん…」

 衝撃に耐えられなく喘ぐ私に更に刺激を与えてくる菊池さんは、さらに激しく腰を動かしてくる。

 

 どこにそんな体力があるのと思えるくらい激しく動く菊池さん。そんな菊池さんに応えるように私も腰を動かしていた。

 ああ…こんな激しいセックスしたことあったかな?

 夫はこんなに激しく動かなかったと思う。

 こんなに腰を振るなんて…。

「そろそろ出るよ。いい? 」 菊池さんがそう言い、私はそっと頷いた。

「あぁぁん…」

 二人で同時に喘ぎ声を出したような気がした。

 避妊しているのに菊池さんが中だししたのが伝わって来た。

 二人で息切れをしながらも、菊池さんを添い寝しながら私の体を撫でる。

セックスで満足感を味わったのは初めての感覚だった。

 満たされる気持ちってこの事を言うのだろう。

 なんだかすべてが許せるような気がした。  

 夫婦交換も悪くない・・そう思えた時だった。

 その夜、帰宅すると、夫が少し緊張した表情で

「どうだった?」と聞いてきました。

私は、

「新鮮だったわ」

と答えましたが、彼の顔に見えた微かな不安が胸に刺さりました。その瞬間、私は何も言わずに夫の胸に飛び込みました。

「なんだか無性に会いたくなったわ……」

と、素直な気持ちが口をついて出ました。

普段の夫ならきっと

「何言ってるんだよ」

と戸惑ったでしょうが、その時の夫は何も言わず、私の腕を引いて強く抱きしめてくれました。

その温もりに触れた瞬間、私は胸の奥で凍りついていた何かが溶けていくのを感じました。

禁断とも言えるこの夫婦を交換してのデートはもしかしたら大変なことになったかもしれません。もちろん4人とも、もう欲みたいなものが無かったから実行できたのかもしれません。ただただ、パートナーを変えてデートをする。これだけでも、私たちに思いがけない効果をもたらしてくれました。

後で知ったことですが、菊池夫妻もまた、この「交換会」で夫婦仲が良くなったそうです。私たちはそれ以来、定期的に「交換会と食事会」を開くことにしました。お互いが新しい気持ちを取り戻し、愛情を再確認するために。この奇妙な習慣が、私たち夫婦にとって、なくてはならない大切なものになっているのです。

ただ、あの肉体関係は秘密にしておくことが平和だと思います。

「これからも続けるの?」

と夫がふと尋ねてきた時、私は少し照れくさそうに微笑みながら、

「うん、たまには息抜きしないとね。だって、これがあるから、ケンカもしなくなったし関係がもっと良くなる気がするの」と答えました。

夫は少し驚いたような表情を浮かべましたが、すぐにその顔が柔らかくなり、

「そうだな。これが俺たちにとっての特別な方法かもしれないな」

と優しく言いました。

以前より夫が優しく感じたのは、夫もきっと、えりさんと秘密の肉体関係を持ったからではないかと、女の勘でなんとなく感じました。

世間では夫以外の人と関係を持つと不貞行為と言われるけど、菊池さんが言うように「夫婦交換」の中にある大人の当然の関係だと思えばいいのだと私は思っていた。

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